前回のつづき。

その後の研究でも、睡眠時間の短縮は可能であるが、無理なく短縮できる限界は6時間であろう、というところにおちついている。

短縮をはじめてから1週間では、睡眠短縮による不眠の状態が、強い日中の眠気を引きおこし、入眠潜時の短縮と徐波睡眠の増加、中途覚醒の減少などをしめす。

徐波旺眠の増加はいちじるしく、ほとんどの例で短縮前のレベルをこえる。

一方、レム睡眠の増加は徐波睡眠のような即応性は見られず、短縮前のレベルに達するにはおよそ1、2ヵ月を要している。

レム睡眠のレベルに達するころになると、徐波睡眠のいちじるしい増加もストップし、短眠型の睡眠の構造に近づく。

しかし、寝不足感や目ざめの悪さはまだ残っており、これが完全に落ちつくにはやはり6ヵ月を必要とするようである。

何の目的で睡眠時間を切りつめるのか、つまり動機づけの強さが睡眠時間短縮の成否を決定する。

意味もなく短縮しても、ほとんど長つづきはしない。