前述しました総論では
1 心臓の異常
2 大動脈の異常
3 交換機能の異常
4 筋ポンプの異常
5 静脈の異常
6 リンパ管の異常
7 肺の異常
8 腎臓の異常
9 その他
としておきました。このうち当ブログが啓蒙する必要があるのは4の筋ポンプについてなんですが
他の疾患も知っておいて何ら損はありません。得もないかもしれませんが。
ってことで、心臓の異常についてつたない知識で書いてみます。
ご存知の通り、心臓の重要な役割として、血液を全身に循環させるっていうのがあります。
通常心臓は4つの部屋があり、頭側を心房、足側を心室と呼ぶことになっています。理由はしりません。
体の右側にある部屋を右心房、右心室といい、左側をそれぞれ左心房、左心室といいます。
これらの細かい循環動態についてはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/心臓を参照してくださいね。
起点を左心室として考えてみますと、
左心室➡大動脈➡臓器、末梢組織➡静脈(筋ポンプ)➡大静脈➡右心房➡右心室➡肺➡左心房➡左心室
こんな感じです。
これらの経路のどこかに破綻がくると・・・・
うまく循環しなくなりますよね。
・左心室が十分に血液を全身に供給できなくなった場合
・大動脈が固くなって左心室から十分な量の血液が流れなくなった場合
・右心室の動きが悪くなり結果として十分な量の血液が心室に戻れなくなった場合
ほかにもありますがこのようなことが容易に想像できます。
左心室が十分に血液を供給できなくなった状態を、心不全(左心不全)といいますが、こちらはこれより後ろ側
すなわち肺に血液の渋滞が起こりますので、肺うっ血の状態がおきます。
あえて浮腫という表現を使うと、肺がむくむということですね。
肺が浮腫めば、当然息が苦しくなります。ま、ずれますからこのくらいにしておきます。
ちなみに、肺が渋滞すれば結果として、右心室も渋滞して、後述する右心不全を結果として来します。
続いて、大動脈のケースも結果としては左心不全を来しますね。もちろん、必ず来す訳ではありませんが。状態は近いと思います。
最後、右心室の異常の場合、これが右心室より後ろ側すなわち、大静脈の渋滞が起こりますから
足が浮腫みます。血液をいくら戻そうとしても右心室の機能が不十分なため渋滞する訳ですね。
ちょっと難しいないようになったかもしれませんが、心臓というポンプが異常を来すと結果として足が浮腫むことがあります。
手も浮腫みますが、足の方が症状が強く出やすいようです。これは重力の影響と、動くと苦しいので動かない結果として筋ポンプも作動しないなどの影響があるかと思います。
つまり、足が浮腫む=筋ポンプ障害ではなく、心臓が悪いことも考慮する必要がありますが、やはり心臓そのものの症状が出ていないと心臓が悪いとは思いませんから、注意が必要です。
必ずではないですが、私も臨床ではそこは鑑別に常に挙げています。
逆に内科の先生が何も考えずに利尿薬(心不全の薬)を処方していてちょっとびっくりすることはあります。
全体の量を減らせば確かに、浮腫は減りますけど、内科ってそういうところを理論的に考える診療科だとおもったんですがね。