痛風って病気をご存知でしょうか?
高尿酸血症を基礎として、主として足の親指に発症する関節炎を来す疾患のことです。
ですから、高尿酸血症と痛風は似て非なるものなんですが、現実的には区別されてません。
区別する必要性も低いかと思いますが
痛風発作を起こした患者さんは比較的薬をきちんと飲んでもらえるように思います。
相当に痛いようですね。救急車で来る人すらいるレベルです。コンビニといわれようが、歩けないほどの痛みなのでやむを得ないでしょうか。
さて、痛風ってどうしておこるの?っところからはじめてみますと
何らかの理由で血液中の尿酸値が高まった状態の人に、さらに何らかの理由で関節内に痛風が析出しちゃうから。
ってかんじで、全くわかってません(笑)
わかっていることは、プリン体を多く摂取する人は尿酸値が高くなりやすい。
具体的には、ビールやら肉類やらですね。
もちろん、遺伝的にその代謝に関わる酵素の活性が低い人も尿酸値が高まりやすいです。
発作に関しては、脱水がトリガーになっていることが多いようです。
受診する患者さんのほとんどが、昨夜お酒を飲んだとおっしゃってます。
なんだか漠然としたお話しになってますね。
で、そういうときは基礎からやると理解が可能です。
では、まずプリン体ってなによ?からですが
細胞には核が存在することはご存知かと思います。で、核には核酸とかいうものがあります。
その中の一部、具体的にはアデニンっていうやつとグアニンってやつですね。
こいつらのことをプリン体っていうみたいです。プリンって言う物質と同じ用な構造をしているからです。
ところで、薬に限らず、同じような分子構造をしたものっていうのは似たような薬理作用を示す!!(👈重要)
この話は時々出てきますから覚えておくと話が理解しやすいです。
で、プリン体の代謝産物、残りかすみたいなものが尿酸です。
詳しい経路は、ググってもらえたらいいですが
まず肉類を食べると、消化されて吸収されますよね。そのときにその肉から得れた細胞も分解され
今回は核酸に限定しますが、各種酵素で細切れにされ必要な部分(今回はプリン体)のみ再利用されます。
これが吸収。
過剰な核酸や、体内の古い細胞から壊れたものなどは、分解されます。
分解されて排泄する形になるまで代謝されます。
核酸(プリン体)➡キサンチンオキシダーゼという酵素の存在下で➡尿酸➡おしっこで排泄
まぁこんな感じでよいでしょうか。
大まかな代謝経路はこんな感じ。
では、いつもの何がどうなったらどうなるって発想で考えていくと
まず肉類などの過剰な核酸の摂取は、吸収が障害されない限り、体内に吸収されます。
吸収されて利用されればいいですが、利用されないほどの大量の核酸がある場合、
排泄系ががんばらないと行けません。要するに、どんどん尿酸に変換されちゃう
というわけです。
少し脱線すると、メタボリックな生活をしている人が必ずしも尿酸が高くない理由として
おそらく、吸収っていうところに個性があるように思います。その他、代謝する酵素の活性の問題
吸収し分解する酵素の活性の問題もあるでしょうね。それらは誰かが調べてるかもしれませんが。
続いて、できちゃった尿酸は通常であればおしっこと一緒に排泄されます。
ってことは、腎臓が悪いと尿酸がたまっちゃいますよね。
それで、ある濃度以上に尿酸が高まっちゃいますと、析出しちゃうことは想像に難くないです。
コップに水を入れてどこまで塩が溶けるか?ってやったことあると思います。
ある程度溶かしちゃうとそれ以上は溶けませんよね?
後は温度をあげたり下げたりすると塩が溶けきれなくなったり、より溶けたりとか。
これを飽和っていうってのは小学生ぐらいで学んだような気がします。
それと同じで、溶けきれなくなった尿酸はどっかに出るしかありません。
今回は痛風ですから、その多くが足の親指というわけです。尿路にそれがでると、いわゆる尿管結石とかに該当します。(多少違いますが、そういう理解で当たらずしも遠からずです)
じゃあ、なぜ溶けきれなくなるの?って言う話になりますよね。
溶けきれない理由は、脱水により水の絶対量が減少した場合が多いと思います。いや、調べてないからうそつけ!と言われたら謝りますが。
それでもう一つ、初回通過効果のエントリーでやった、酸性がより強い方が溶けるってやつで、尿酸<乳酸で酸性度が高いようですから
乳酸が多い状態だと尿酸はより低い値で飽和するようです。
とまあ、病態生理はこんな感じ。
自らの日常生活で気をつけることは、脱水に注意、プリン体の多い食事を連日摂取しない(なんだか400mgだったかな?そんな管理された食生活はまっぴらごめんですがね)、脱水気味かつプリン体が多い食事をした状態で、フルーツジュースを飲まない。(フルーツジュースはフルクトースが多く含まれているので、結果として乳酸が生成されるから)
ところで90%以上男性に発症するというこの事実はご存知でしょうか?
私も長らくやめたいやめたいといいながら医者っぽいことをやってますが
一度も女性の発作をみたことはありません。女性の高尿酸血症が少ないとは思いませんが、発作は起きないようです。
この理由はわかりませんが。
長くなったのでエントリーを分割します。
高齢者になると尻餅をついたくらいで、骨折を起こすことが有ります。
腰の場合は、その形態から圧迫骨折と呼びます。
その前に骨折の定義をしておきますね。
骨が変形、破壊を起こす外傷であり、構造の連続性がたたれたもの。
wikipediaにはそう書いてあります。
俗にいうヒビも骨折ということになりますね。
でも、レントゲンでわからない骨折も理論上存在しますし、そういうのはMRIを撮影して診断したりもします。
で、戻りますと
圧迫されようがなにされようが、骨がつぶれる=骨折であると理解していただけたかと思いますが
比較的よく遭遇する骨折の一つです。
で、そういう状態の人を骨粗鬆症って言うわけですが
その話をすると、意外と面白い返事が返ってくることが有ります。
「私は、小魚が好きで毎日食べています」とか
「私は牛乳がダメだったから、これからは何を食べたらよいでしょうか?」
とかそういう話。
そう、これがカルシウム神話ですね。
その背景には、カルシウムを過剰に摂取すると骨が丈夫になる!って思い込みが有るのでしょう。
グルコサミンと同じですね(苦笑)
骨粗鬆症のガイドラインによると
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0046/1/0046_G0000129_0033.html
カルシウム製剤(製剤なんだから食事よりも高用量の摂取が可能)を投与しても、ちょっとしか骨が増えないと言っています。
また、骨折を予防する効果もないと言っていますし、カルシウム摂取が少ない日本人の食生活においてサプリメント的な摂取は
よさそうなんじゃないか?としかいっていません。
もっと言えば、よくわからないのが現状です。
にもかかわらず、多くの医者、いや、日本人がカルシウムを採ると骨が丈夫になると信じてやみません。
いや、まぁそりゃどの宗教を信じようが自由なので止めはしませんが。
もちろん、不足は話になりませんので、十分な量(一応成人男性では600mg/day)の摂取はしておくべきです。
ちなみに、通常では起こりえませんが、過剰に摂取された場合はどうなるかというと
高カルシウム血症という状態になる可能性があります。
これは、多飲多尿とか、便秘とか、嘔吐とか元気がなくなったりとかまぁそんな症状がくるようです。
普通は、癌とか副甲状腺機能亢進症とかいうやつに伴いますがね。
つまり、すぎたりは及ばざるがごとしと、そういうわけです。
ちなみに、カルシウムのサプリメントを摂取していると、なぜか癌になりやすいとかという報告もあるようです。
これに関しては眉唾ですがね~
結論
カルシウム不足は困りますが、たくさん採ったからといって骨が丈夫になるわけではない。ただし、若い人(50歳以下)は、積極的な摂取を推奨します。不足している人も摂取した方がいいですが、不足しているかどうかは血液検査ではほとんどわかりませんから、食事を1ヶ月ぐらいメモしてどのくらい摂取しているかを調べる必要が有りそうです。
腰の場合は、その形態から圧迫骨折と呼びます。
その前に骨折の定義をしておきますね。
骨が変形、破壊を起こす外傷であり、構造の連続性がたたれたもの。
wikipediaにはそう書いてあります。
俗にいうヒビも骨折ということになりますね。
でも、レントゲンでわからない骨折も理論上存在しますし、そういうのはMRIを撮影して診断したりもします。
で、戻りますと
圧迫されようがなにされようが、骨がつぶれる=骨折であると理解していただけたかと思いますが
比較的よく遭遇する骨折の一つです。
で、そういう状態の人を骨粗鬆症って言うわけですが
その話をすると、意外と面白い返事が返ってくることが有ります。
「私は、小魚が好きで毎日食べています」とか
「私は牛乳がダメだったから、これからは何を食べたらよいでしょうか?」
とかそういう話。
そう、これがカルシウム神話ですね。
その背景には、カルシウムを過剰に摂取すると骨が丈夫になる!って思い込みが有るのでしょう。
グルコサミンと同じですね(苦笑)
骨粗鬆症のガイドラインによると
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0046/1/0046_G0000129_0033.html
カルシウム製剤(製剤なんだから食事よりも高用量の摂取が可能)を投与しても、ちょっとしか骨が増えないと言っています。
また、骨折を予防する効果もないと言っていますし、カルシウム摂取が少ない日本人の食生活においてサプリメント的な摂取は
よさそうなんじゃないか?としかいっていません。
もっと言えば、よくわからないのが現状です。
にもかかわらず、多くの医者、いや、日本人がカルシウムを採ると骨が丈夫になると信じてやみません。
いや、まぁそりゃどの宗教を信じようが自由なので止めはしませんが。
もちろん、不足は話になりませんので、十分な量(一応成人男性では600mg/day)の摂取はしておくべきです。
ちなみに、通常では起こりえませんが、過剰に摂取された場合はどうなるかというと
高カルシウム血症という状態になる可能性があります。
これは、多飲多尿とか、便秘とか、嘔吐とか元気がなくなったりとかまぁそんな症状がくるようです。
普通は、癌とか副甲状腺機能亢進症とかいうやつに伴いますがね。
つまり、すぎたりは及ばざるがごとしと、そういうわけです。
ちなみに、カルシウムのサプリメントを摂取していると、なぜか癌になりやすいとかという報告もあるようです。
これに関しては眉唾ですがね~
結論
カルシウム不足は困りますが、たくさん採ったからといって骨が丈夫になるわけではない。ただし、若い人(50歳以下)は、積極的な摂取を推奨します。不足している人も摂取した方がいいですが、不足しているかどうかは血液検査ではほとんどわかりませんから、食事を1ヶ月ぐらいメモしてどのくらい摂取しているかを調べる必要が有りそうです。
今日も「胃が痛くなるから座薬にしてください」とまぁ、変なことを言われたので・・・・
今日のタイトルは初回通過効果って何よ?ってお話。
薬は何でもいいんですが、多くの場合口から飲みます。例外は、いくつかあって、座薬がそうですし、湿布やらスプレーなどいろいろあります。
もちろん、注射もありますよね。
そのいずれも必ず肝臓を通過します。循環系に入る以上はね。
例えば、ロキソニンを飲んだら、口➡食道➡胃➡十二指腸➡小腸(だいたいこの辺で吸収)➡門脈➡肝臓➡全身へ
こんな感じで吸収、全身に薬として出かけていきます。
ちょっと脱線しますが、以前もhttp://ameblo.jp/teppei-style/entry-11044941185.html
で書いていますが、pHには触れてなかったので補足的な意味合いで追加しておきます。
胃には胃酸っていう強力な酸を分泌する能力があります。嘔吐したとき酸っぱいでしょう?あれです。
酸アルカリの話については省略します。
強力な酸性の状態だと、NSAIDsであるロキソニンはとうぜん酸性なんですが、電離困難となります。
電離したNSAIDsが吸収され効果を発揮しますから、胃酸が強い状態で内服をしてもあまり痛み止めとしての効果が出ないということになります。
で、胃酸を中性に近づけるには、手っ取り早い話、食後に内服すればよいわけですね。
だから、食後に内服するんですよ、NSAIDsは。
他の酸性の薬品も同じ理由だと思いますが、他の薬はよく知りませんから省略します。興味がある人は調べて教えていただけるとありがたいです。
話を戻しますと
胃を通過して、小腸で吸収されると、門脈を経て肝臓に移動します。
ここで、必ず薬剤は代謝を受けます。100%ではありませんが、それなりに受けるはずです。
そこで、この最初に肝臓で代謝を受けることを初回通過効果って呼ぶみたいです。
代謝を受けた薬剤は、基本的には効果を失います。
ロキソニンは、肝臓で代謝を受けて効果が出るタイプ、プロドラッグってやつですから、初回通過効果を受けることを基本としています。
多くの他の薬剤は、初回通過効果が出る前あるいは、初回通過効果をすり抜けた数%で効果を発揮しているわけです。
注射の方が薬より良く効く理由がわかりますか?
注射は打った瞬間から効果を発揮して肝臓にいく前にある程度全身を巡ることが可能です。つまり初回通過効果の影響を受けにくいからです。
長くなりましたが
座薬は肛門から吸収され、一部初回通過効果を受けずに全身を巡ることが可能なため良く効果が出るようです。
決して、胃にいかないわけでは有りませんよ。
こうして考えると、いかに思い込みが副作用を増やしているかわかっていただけるんじゃないかなぁと思います。
今日のタイトルは初回通過効果って何よ?ってお話。
薬は何でもいいんですが、多くの場合口から飲みます。例外は、いくつかあって、座薬がそうですし、湿布やらスプレーなどいろいろあります。
もちろん、注射もありますよね。
そのいずれも必ず肝臓を通過します。循環系に入る以上はね。
例えば、ロキソニンを飲んだら、口➡食道➡胃➡十二指腸➡小腸(だいたいこの辺で吸収)➡門脈➡肝臓➡全身へ
こんな感じで吸収、全身に薬として出かけていきます。
ちょっと脱線しますが、以前もhttp://ameblo.jp/teppei-style/entry-11044941185.html
で書いていますが、pHには触れてなかったので補足的な意味合いで追加しておきます。
胃には胃酸っていう強力な酸を分泌する能力があります。嘔吐したとき酸っぱいでしょう?あれです。
酸アルカリの話については省略します。
強力な酸性の状態だと、NSAIDsであるロキソニンはとうぜん酸性なんですが、電離困難となります。
電離したNSAIDsが吸収され効果を発揮しますから、胃酸が強い状態で内服をしてもあまり痛み止めとしての効果が出ないということになります。
で、胃酸を中性に近づけるには、手っ取り早い話、食後に内服すればよいわけですね。
だから、食後に内服するんですよ、NSAIDsは。
他の酸性の薬品も同じ理由だと思いますが、他の薬はよく知りませんから省略します。興味がある人は調べて教えていただけるとありがたいです。
話を戻しますと
胃を通過して、小腸で吸収されると、門脈を経て肝臓に移動します。
ここで、必ず薬剤は代謝を受けます。100%ではありませんが、それなりに受けるはずです。
そこで、この最初に肝臓で代謝を受けることを初回通過効果って呼ぶみたいです。
代謝を受けた薬剤は、基本的には効果を失います。
ロキソニンは、肝臓で代謝を受けて効果が出るタイプ、プロドラッグってやつですから、初回通過効果を受けることを基本としています。
多くの他の薬剤は、初回通過効果が出る前あるいは、初回通過効果をすり抜けた数%で効果を発揮しているわけです。
注射の方が薬より良く効く理由がわかりますか?
注射は打った瞬間から効果を発揮して肝臓にいく前にある程度全身を巡ることが可能です。つまり初回通過効果の影響を受けにくいからです。
長くなりましたが
座薬は肛門から吸収され、一部初回通過効果を受けずに全身を巡ることが可能なため良く効果が出るようです。
決して、胃にいかないわけでは有りませんよ。
こうして考えると、いかに思い込みが副作用を増やしているかわかっていただけるんじゃないかなぁと思います。