お気に召すまま - 24 - | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



「あ~、あっちぃ。」

カンカン照りの太陽に、珍しく健康的な俺たち。

雅紀に続いて二宮と潤もやってきて、駅からそう遠くないテニスコートに向かった。

潤は何度か利用してるようで(そりゃ、誘ったの潤だからね)、

初心者の俺らに、丁寧にレクチャーしてくれて(それこそロッカーの使い方から!)。

打ち返せるようになると、二人ずつに分かれてゲーム形式の練習。

5人いるから、一人は休めてちょうどいい。

最初に休んだのは二宮。

ジャンケンでサクサクっと決まった。

「さすが大野、上手いね!」

潤がやたらと大野を褒める。

それもニコニコの可愛いスマイル付き。

「俺は俺は?」

雅紀が派手なアクションでボールを打ち返す。

「雅紀、なんだか打ち方おかしくない?」

「そうかなぁ?」

雅紀が首を振りながら素振りする。

素振りはキレイなフォームなのに、ボールを打つとむちゃくちゃなのはなんでだろ?

そのむちゃくちゃなフォームが大野のツボらしく、大野が雅紀を見て楽しそうに笑う。

「相葉君、すごい!」

あ~あ、そんなに楽しそうな顔しちゃって。

ふにゃってしてくしゅってして。

そんな顔見せたら、雅紀だって嬉しくなっちゃうから!

「え、そう?こんな感じ?」

大野が返したボールを、また雅紀が打ち返す。

あ、ちなみに俺と雅紀、大野と潤がチームね。

打ち返せてるのが奇跡みたいなフォームなんだけど、必ず返せる雅紀はすごい。

そのボールを今度は潤がキレイに打ち返して。

それを俺も……あれ?

キレイなフォームのはずの俺のラケットには、ボールは当たらず。

「翔ちゃんっ!」

雅紀の責めるような声に、口を尖らせる俺。

俺だって、打ち返せると思ったんだよ!

急いでボールを拾いに行って、コートの中に戻る。

まだサーブが打てるレベルじゃない。

「ちゃんとボール見て!」

潤がラケットを叩きながら叫ぶ。

お前はコーチか!

「んふふ、だいじょぶだいじょぶ。落ち着いてボール見れば当たるよ~。」

大野が優しく笑ってくれる。

うう、味方になってくれるのは大野だけだよ。

「じゃ、次落としたら、二宮と交代ね。」

潤がチラッと二宮を見て、俺を見る。

あ、交代は俺だと思ってる?

もうカッコ悪いとこ見せないからな!

と思ったけど……結局落したのは俺で、二宮と交代。

代わったら、ラリーが続いで潤と雅紀に散々言われたけど、

雅紀と俺が交代してもそこそこ続いて。

慣れりゃこんなもんよ!

上手い具合に順グリに交代していって、2時間もやればみんなすっかりクタクタ。

特に雅紀は一つ一つの動きが大きいから!

俺と雅紀は汗ダクダク。

「翔ちゃん、すげぇ汗!」

「お前もなっ。」

みんなで並んでロッカールームの奥のシャワー室に向かう。

一応仕切りはあるけど、男同士。

雅紀はさっさとスッポンポンになってシャワールームに駆け込む。

子供かっ!

「雅紀っ!」

「なに~?」

振り返った雅紀の中心はブランブラン。

タオルで隠せっ!

「タオル持ってかないの?」

「え~、持ってくと濡れちゃうじゃん?いいよ、男同士だし!」

そう、男同士。

でも恋する俺は恋する相手と一緒のシャワーにちょっとドキドキしてる。

見ていいのか、いけないのか。

イケナイ心が顔を出す。

チラッと大野を見ると、大野も隠すことなく上半身は裸。

細いけど、キレイな筋肉。

運動してる風じゃないんだけどな。

体育見てもテニス見ても、あんな何もできない王子様みたいな見た目で

運動もできんだよな。

サクサクとズボンを脱ぐ大野を見ながら俺も脱ぐ。

パンツは中で脱ぐか。

やっぱ恥ずかしいじゃん?

と、大野がパンツに手を掛ける。

ええっ?

大野も雅紀スタイル?

脱いでから中入るパターン?

ドキドキしてる俺をよそに、パンツに手を掛けたまま大野の動きが止まってる。

何見てる?

大野が見てるものが気になって振り返ると、バタバタと入って来た男が、

あっという間にシャワールームに入って行く。

シャワールームは全部で5つ。

雅紀と二宮が先に入ってて、潤も入ろうとしてる。

と言うことは……。

「櫻井君、先入っていいよ。」

大野がニコッと笑って、パンツから手を離す。

大野のパンツはピッタリフィットのボクサータイプ。

もちろん、真ん中はモコッと……。

バ、バカっ!

どこ見てんだよ!

「櫻井君?」

「ん?あ、あ~、いいよ、大野が先入って。」

「そんな汗掻いてて?」

大野がふにゃふにゃ笑う。

「え、ほんとほんと、先入っていいから。」

「いいよー。大丈夫だから、櫻井君入って。」

しっかり筋肉のついたふくらはぎをポリポリ掻く大野まで、

ナチュラルでキラキラして見えるのは恋のなせる業?

それとも王子様効果?

大野がチラッと俺の脛を見る。

「櫻井君、足、綺麗だね。」

「え、そんなことないよ。」

自慢じゃないが、俺の足は細くてわりとキレイ。

すね毛も少な目で、お袋のお墨付き。

「さっさと入っちゃいなよ?次、カフェ行くんだから。」

潤がシャワールームの中から怒鳴る。

「わかってる!」

「一緒にはいればいいじゃん!男同士なんだし!」

雅紀もシャワーに負けじと怒鳴る。

俺と大野は顔を見合わせる。

……一緒に入る?

あの狭いシャワールームに?

「あ、俺と入る~?」

雅紀の声にドキッとする。

雅紀と大野が一緒に?

それは絶対あり得ない!

「ほら、さっさと入っちゃって!」

俺は大野の腕を掴んで空いてるシャワールームに押し込む。

「え?でも……。」

「いいから!俺は先にあがったとこに、さっと入るから大丈夫。」

「じゃ、一緒に浴びる?」

大野がニコッと笑って罪なことを言う。

「そ、そ、それは絶対無理っ!」

バンッと扉を閉め大野に背を向ける。

そんなこと、できるわけない!