先週、日本語を英訳する場合には、文の主語や単語の品詞にとらわれずに自由に訳すと良い、ということを書きました。
今日はその逆、英語を日本語に訳す場合に気を付けなければならないことについて。
例えば、①She has blue eyes. を「彼女の目は青い」と訳す、
あるいは、②My mother wakes up early. を「母は起きるのが早い」と訳すとします。
①の主語は"She"ですが、日本語では「彼女の目」が主語になっています。
②の文で、"early"は副詞ですが、日本語では「早い」と形容詞になっています。
こなれた自然な日本語にするために、このように文の構造や品詞を変えて訳すことがあると思います。
このくらいの短い文では問題ないと思いますが、ある程度長くて複雑な文でこれをすると、「この人は本当に英文をきちんと理解したうえで訳しているのか」と怪しく見えます。
前後の文脈などから推測して、「大体こんなことが書かれているんじゃないかな」とカンに頼りながらそれらしい訳を書いたように見えてしまうかもしれません。
そうなると、減点される可能性もあるでしょう。
和訳の場合は、主語や述語、構文、修飾節がどこにかかっているのか、などといったことがわかるように、ある程度英文に忠実に訳したほうがいいでしょう。
意訳しすぎるのは注意が必要です。