チベタン・ヒーリングセラピー アルラの森 -7ページ目
以前投稿したものが反映されていない事に気がつきましたのでアップしなおします・・。
順番的にはチベット類型学の前の記事になります。


成長にあわせて優勢になる三大要素は変化していきます。

赤ちゃんはどんどんと成長しなければならないので、食べる以外はほとんどの時間を寝て過ごし、エネルギーは静的です。

動かず、また食べた物を良く吸収し、目覚ましく成長していくこの時期の体質は
結合と接着の性質があるペケンが優勢となります。

 
子供のエネルギーはとても繊細で、16歳まではルンが優勢です。

 
それ以降は60歳過ぎくらいまで、全身のエネルギーがピークに達し活動的なティパが優勢となります。
 

70歳以降はエネルギーが減り始め、ルンが優勢です。

人間には10のルンがあり、10年毎に一つのルンを消費し、最後のルンを消費し終えたら寿命が来ると言われています。

なかなか100歳にはなれませんけどね


子宮の中で、どの性質が優勢になるか決まり、根本の体質は一生を
通じて変わることはありませんが、成長の過程や、エネルギーバランスの
崩れなどで一時的に体質が変わります。





私たちは三大要素であるルンティパペケンを全て持っていますが、どれかの性質がより強く、また多く現れているとその体質を持っていることになります。


チベット医学では私たちは

キャンパと呼ばれる、1種類のみ、ルン・ティパ・ペケン単独の体質。

ダンパと呼ばれる、2種類が混ざった、ルンとティパ、ルンとペケン、ティパとペケンの混合体質

ドゥパと呼ばれる3種類混合、ルン・ティパ・ペケンがバランス良く混ざった混合体質

これら7つの体質に分けられます。


最も良い体質であり、また一番少ないタイプが三種混合の体質で、消化器系が丈夫なので何でも栄養に出来、病気に罹りにくく罹っても早い段階で治ります。ただし、一度病気が重症化すると、元々バランスの良い体質なだけに治すのが難しくやっかい。

逆に一番良くないタイプが単独体質で、中でもルン単独が一番下タイプとなります。
これはルンの病を得やすく、また風の元素から生まれたルンは病を煽り大きくし、風が身体の隅々まで病を素早く運んでしまう性質があり重症化しやすいから。


そして一番多いタイプは2種類が混ざった二種混合体質

最もよい体質の順は以下の通り


1 ルン・ティパ・ペケン 混合体質
2 ペケン・ティパ  混合体質
3 ペケン・ルン   混合体質
4 ティパ・ルン   混合体質
5 ペケン    単独体質
6 ティパ    単独体質
7 ルン     単独体質    


クニェではどの性質が優勢かを見極めて、それに会わせたオイルなどの調合と施術を行います。

この為、どのタイプなのかを正しく見極めることが重要です。
行動や姿を良く観察し、感情、心、身体、声はその人の性格を決定する大切な要素です。


次回、それぞれのタイプが持つ、特徴をご紹介したいと思います




病気の根本の原因は、心と環境(季節、食生活や生活習慣など)が合わさってエネルギーが乱れることから始まります。

3つの本質的なエネルギーである三大要素ルン(風)、ティパ(胆汁)、ペケン(粘液)は身体だけでなくとも密接に関わっています。この三大要素はチベット語でニェパスンと呼ばれ、日本語に当てはめると三毒となります。

三毒とは仏教用語で、また煩悩、三悩とも言われ、ルンは欲、ティパは怒りペケンは無知と関係し、例えば怒りに長く駆られているとティパのバランスが崩れ、ティパの病を得やすくなります。


ちなみに三毒は動物で象徴され

ルン=欲は鶏 
   ティパ=怒りは蛇 へび   ペケン=無知は豚 

となります。


チベット医学ではこの三毒を浄化する為の呼吸法やマントラ、チベタンヨガなどもあります。

浄化の呼吸法では、それぞれのちびっこい動物が沢山身体から吐き出される様子を観想するのが、ちょっぴりかわいいです








ルンティパペケンにはそれぞれ特徴的な性質があります。

ルンは軽い、冷たい、固い、粗い、微細、で動き続ける性質があります。

ルンは受精する前から子宮に存在し、妊娠の瞬間に肉体(受精卵)と繋がり、死の瞬間に肉体を離れます。一番長い間身体に留まるのがルンです。

ティパは軽い、熱い、下降、鋭い、軽い油性、匂いがする、液体で速効性の性質があります。

ペケンは重い、冷たい、油性、遅い、滑らか、安定、結合と接着の性質があります。


この三大要素は人の成長や環境、季節、時間帯などの影響を受けて身体の中で変化して行きます






チベット医学では病気というのは本質的なエネルギーである、ルン・ティパ・ペケン(三大要素とも呼ばれる)の乱れから来ると考えられています。

これら三大要素は複雑に絡み合って様々な働きをします。
その一例として3つの要素の関わりが良く分かる消化のプロセスをご紹介します。


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食物の嚥下を助け、胃に送り込む働きは
第一ルンである「生命維持の風(ソクズィン・ルン)」が関わります。

消化はペケンが担当し、口から胃にかけて働き
第二のペケンである「攪拌する粘液(ペケン・テンチェ)」が関わります。
これは胃にあり、食物が吸収されやすいように攪拌する消化の第一プロセスを
担います。
この働きが悪いと、食後すぐに嘔吐したり、排泄物に未消化のものが見られます。

ティパは小腸で吸収の働きをします。
第一のティパである「消化の胆汁(ティパ・ジュチェ)」が関わります。
この働きが悪くなると、下痢などの症状が出たりします。

第四ルンである「代謝の熱を助ける風(メニャム・ルン)」
小腸で消化と吸収を助けるために、食物を栄養素と不必要な物とに分けます
このルンのバランスが乱れると、吐き気や便秘の原因に。

ルンは大腸で食物を分解したあと、排出の働きをします。
この排出は第五ルンである「下降し、排泄(浄化)する風(トゥルセル・ルン)」
が関わります。


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三大要素にはそれぞれに主な5種類の機能があります。
三大要素のどれか一つが不調になると、他の要素にもその影響が出て十分に働かなくなり、私たちの健康に影響が出てきます。


あらゆる病気が消化器系と関係し、慢性の内科病の大部分が消化に始まりの原因がありますし、また関係がなさそうな関節炎も消化の熱の不足から来ます。
このように消化の熱は私たちの健康にとても大切なものです。



チベット医学の一番重要な経典である四部医典(ギュ・シ)には、真の医師とは患者の消化器系を整えることができる人である、書かれています!