チベタン・ヒーリングセラピー アルラの森 -8ページ目
3つの本質的なエネルギー(三大要素)について簡単に説明したいと思います。

ルン(風)のエネルギーは下腹部と下肢帯にあり、体を真っ直ぐに保つ機能があり
ます。
ルンの働きは風元素らしく動きで、身体の隅々まで移動し、ルンが不調だと全身に病気をまき散らし、また‘風’で病をあおって、より重い病へと移行することもあります。

またルンは精神状態と直結しており、ストレスで病気になるのもルンが乱れるから。現代に多い病の大多数がルンの不調に関わっているのです。

ティパ(胆汁・火)のエネルギーは代謝の熱で、特に胸部と太陽神経叢のあたりに
あり
食物の吸収に関係します。
元素らしく、燃焼と転換の働きをします。

ペケン(粘液・水+地)のエネルギーは頭部にあり(水元素は下部に、地元素は頭の上部に位置)、神経系を通じて身体全体を調整します。
水と地で固い大地が出来るように、結合や保存の働きをします。


これらは目に見えないエネルギーに対する概念なので、始めて聞く方には分かり難いかもしれませんね。私も始めて聞いたときは理解が追いつきませんでしたが何となくイメージしていただければと思います。

アーユルヴェーダや中医学などに親しまれている方は、理解し易いかもしれませんね。

漢方や中医学の気血水の大まかな概念に近いものがあります。



私たちの体は五大元素を元につくられ、その組み合わせによってニェパスン(三毒)である、ルン(風)、ティパ(胆汁)、ペケン(粘液)の3つの本質的なエネルギー、3つの体質が作られます。
※胆汁と言っても胆汁そのものではなく、その微細な対応物を指します。

これはアーユルヴェーダのトリドーシャである、ヴァータ、ピッタ、カパに対応しています。

五大元素の組み合わせは 風=ルン  火=ティパ  水+地=ペケン となります。

チベット医学ではこのルン、ティパ、ペケンを中心に体と心の健康状態を捉えます。
この3つのエネルギーの不均衡から病が忍び寄るのです。


このニェパスンについては、少しずつご紹介していこうと思います。

チベット医学はチベット仏教と密接な関わりがあり、宇宙は五つの元素(エレメント)で出来ていると考えられています。

五元素とは虚空(もしくは空)・風・火・水・地のエレメントを指し、五行説にある木・火・土・金・水とは異なる考え方でアーユルヴェーダと似ています。

虚空(ナムカ)とはスペース、空間の事で、その中には風(ルン)が存在し、風は振動として現れ、その振動による摩擦でが生まれて火(メ)のエネルギーとなり、熱が蒸気を生み出して水(チュ)となり、更に四つの元素が組み合わさって地(サ)となります。

一つの元素から次の元素が生まれることによって宇宙が形成されました。
私たちの身体も五大元素で出来ており、宇宙と深い関わりがあります。人の身体は、生命を育む大宇宙(マクロコスモス)を反映する小宇宙(ミクロコスモス)として存在します。

この身体の五大元素が乱れると病気になるのです。

この宇宙エネルギーである五大元素の考えを元にチベット医学は成り立っています。



チベット医学はチベット語でSORIG(ソリッ)と呼ばれ、これは SOWA RIGPA(ソワ・リッパ)を縮めたもの。

SOWAは‘癒し’ RIGPAは‘学問’の意味で、SORIGは癒しの学問、ヒーリング・サイエンスとの意味になります。

癒しには元々、自然治癒力を高めて、自身の力で病を治す、と言う意味があります。

チベット医学の基本的な原理は3つのエネルギーの調和(ルン・ティパ・ペケン)をはかり、病を癒すことなのです。

元々、古くからマッサージは存在し、棒や石などの道具を使って体を押したり、バターを体に塗って傷を治したりしていました。

3900年前に書かれたチベット医学についての文献「ブンシ」には、チベット・マッサージの概念も説明されています。

5世紀には多くの医師によってマッサージの知識が発達しました。

クニェの持つ、アンチエイジングや健康回復の効果について「ブンシ」「ギュ・シ」などの医学書や、トルファン(敦煌)見つかった経典の中にもクニェについての記述があります。

クニェは生命力を増大させ、元気を与え、痛みを緩和してくれます。