インペリアリスツヤクワガタ (パラワン島亜種) Odontolabis imperialis | 昆虫漂流記

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近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
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Odontolabis imperialis komorii Nagai et Tsukamoto,2003
(オドントラビス インペリアリス コモリ)
インペリアリスツヤクワガタ
Mt.Gantung S.Palawan I. Philippines
(フィリピン共和国、パラワン島、ガントン山塊)
2004-June
2004-April

ツヤクワガタ属の「Odontolabis」 は「歯のある鋏(はさみ)」の意味で、ギリシャ語の歯を意味する「odonto」+ギリシャ語の鋏(はさみ)を意味する「labis]の複合語になります。
種名「imperialis」は英語で帝国主義者や帝王、皇帝を意味しています。

嘗ては「Odontolabis imperialis Möllenkamp,1904」としてインドネシア、ボルネオ島にだけ生息している特産種と思われていましたが、後にフィリピン、パラワン島から見つかった個体群を2003年に「Odontolabis imperialis komorii Nagai et Tsukamoto,2003」として亜種に記載がされました。

ちなみに最近クワガタ、カブトムシの人気が出ている中国、台湾では、中国語で「帝王鬼豔鍬形蟲(テイオウオニツヤクワガタムシ)と書くらしい。ついでにフィリピンのパラワン島は「菲律賓(巴拉望島)」と書く事も知る事が出来ました。

少しで悪態を吐いてしまうのだが!
アメブロと連結させてある私のフェイスブックに、香港や中国から、「あなたの標本を買う準備があります。これ以外にも他にも選ばせて頂く用意があります」と、主に南米のWILDカブトムシや大型のクワガタを狙いで、英文でチャットが入ってくるのだが、円安とはいえ、海外に1匹づつ海外に販売するなど邪魔くさい馬鹿な事が出来る訳が無い。

インペリアリスツヤクワガタは、
木曜社の「世界のクワガタギネス」では原名亜種が住むボルネオでは標高が1500メートルから2500メートルの山地に生息し、灯火採集やノボタン類の花で採集が出来るらしいと記載があるが、ビークワでは1000メートルから1300メートルあたりに発生すると、書物によって標高にかなりの差が見られます。

パラワン亜種(ssp.komorii)についての情報はまるで皆無ですが、ビークワでは同じようなノボタン科の花で採集が出来ると書かれています。

大きさは72㎜位になるらしい。



最近、ツヤクワガタの人気が出て来て、日本国内では、このインペリアリスも少し高価になったと耳にしました。
この際、ツヤクワガタの紹介を始めるにあたり一番最初にとりあげてみました。