風と友達! 半分青い、ナニワトンボ | 昆虫漂流記

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東へ西へ、過去に未来に昆虫求めて漂流していますが、
近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
観察する眼を持ちたいと思いますのでよろしくお願いします。

風と友達! 半分青い、ナニワトンボ

 

兵庫県姫路市にて撮影

2018-08-20

半分青い!ナニワトンボ?
それは、
雄は澄んだ青空のような色彩の青いトンボ、
雌はアカトンボの仲間と判る正統派の色彩のトンボの姿。
風の中を飛ぶ2匹の繋がった姿は、

前半分が青いトンボで、後ろは命をつなげるためのトンボ達。
 

 

兵庫県南西部にて撮影

2018-09-03


前回でも紹介しましたが、改めてナニワトンボに再び挑戦してみました。
前回はカメラでは撮影出来ない池の対面でしたので捕虫網で捕獲後に足元にとまらせて撮影を試みましたが、
それでは私自信が納得できませんでした。

自然のままの姿を撮影したい!!。
出来れば雌の姿も見てみたい!!。

 

兵庫県姫路市にて撮影

2018-08-20

 

ナニワトンボの生息地域は前回の記事(こちらでリンク)で紹介しましたが、
条件が揃っている場所では出会えるトンボですが、何処にでも生息しているという訳ではありません。
ただそれが何処の水場なのかを探すのには大変な作業で、
周辺の水場、ため池を片っ端から順に訪ねながら、その環境を判断して、トンボが生息しているのか水辺周辺を歩いて探さねばいけません。

 

という訳で、

いつもお世話になっているトンボの先生に撮影環境が整っている場所は教えて頂けないかな?
とお聞きしてみました。
「今まで探していた水場では雌の姿は多分見つからないよ!
こちらの水場を探してご覧~!」
やはり私が考えていた場所では、簡単には見つからない事が判りました。
その言葉を頼りに教えて頂いたポイントに向かうと、
車を停めようとしている横には、雄のナニワトンボの姿が幾つも見る事が出来ました。

 

兵庫県南西部にて撮影

2018-09-03

生息地に到着すると直ぐに姿を魅せてくれました。


「まさか~!ここにはそれほどの個体数が生息しているのか~!」
「そうか!水場に近づく以前からナニワトンボの姿が見れるほどの個体数が生息していなければ、
簡単に雌の姿は見つからないのだな~。」

水場に降りると、其処は水が引いた砂利面や土になった水際で、頭の上から木々が覆いかぶさる薄暗い木陰になっていました。
そして木々の枝先には、雌を待つ多くの青いナニワトンボを見る事が出来ました。

その薄暗い木陰なった砂利面や土面の上を目を凝らして眺めていると、連結したトンボの姿が見ることが出来ました。
鮮やかな青色のトンボともう一匹の色違いのトンボが繋がって飛んでいるのを見て、
これがナニワトンボの雌の姿なのか!!
と現状を見る事から雌の容姿を理解する事が出来ました。

 

観察していると
「連結して飛ぶ様子が、少し変だな?」
「いやいやこれは産卵している姿だ!」

ナニワトンボの雄の外見しか知識が無く、文献も確認せずに撮影に臨むなどの横着者でも、、到着後の数分で雌の姿を知り、産卵の生態までもが観察出来たのは、この場所の自然がナニワトンボに適しているからに間違い無いと確信できました。

 

トンボの仲間には水面や、水辺の植物などに産卵する以外に、ほぼ乾いた日陰の土面にバラまき産卵する種類もいるのだね~。


私自信、まだまだ昆虫の知らない姿が見つかった、良い機会になりました。

 

自宅に帰り写真を確認したところ、撮影場所が薄暗い日陰の場所であったので出来る限りカメラをシビアに設定した為に、ピントが甘い写真ばかりになってしまいました。

 

しかしながら運良く、雌から産卵され、落下していく卵の様子までが写真に写り込んでいました。

 

兵庫県南西部にて撮影

2018-09-03

赤丸の部分にバラまき産卵された卵が確認されます。

 

兵庫県南西部にて撮影

2018-09-03

赤丸の部分にバラまき産卵された卵が確認されます。

 

兵庫県南西部にて撮影

2018-09-03

赤丸の部分にバラまき産卵された卵が確認されます。

 

 

兵庫県南西部にて撮影

2018-09-03

産卵される前の卵が確認されます。

 

風景とトンボをコラボして撮影しようとしていれば卵の姿は写り込まなかったでしょう。
偶然の撮影が偶然の卵の姿まで写し込むことが出来ました。

 

兵庫県南西部にて撮影

2018-09-03

産卵される前の卵が確認されます。

 

兵庫県南西部にて撮影

2018-09-03

 

兵庫県南西部にて撮影

2018-09-03

ぶらさがった卵塊が確認されます。

 

兵庫県南西部にて撮影

2018-09-03

 

兵庫県南西部にて撮影

2018-09-03

連結が解けてしまうと、雌はこの様に周辺に一時的に短い時間とまったりしますが、

時間をおかず直ぐにゆっくりとした飛び方で梢の高い場所に登って見えなくなりました。

 

連結が解けた雄は、その周りでとまって過ごしていました。

 

今回のナニワトンボとの出会いは
なかなか面白いのでチャンスあれば再度の挑戦も考えています。

今度は、カメラレンズを単焦点に交換し、再度の撮影に挑戦したいのですが、先日の台風の影響で水面が上昇し足場になる水際がかなり狭くなってしまった事や、今後天候の悪い日が続くようなので、この写真が今年の出来ばえの限界なのかな?と諦めもありブログ更新としました。

 

 

 

風と友達!!半分青い、

ナニワトンボが飛ぶ風景から~。