サラサヤンマ ホバリング中 兵庫県 | 昆虫漂流記

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西日本を中心に昆虫を追いかけています。✌
東へ西へ、過去に未来に昆虫求めて漂流していますが、
近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
観察する眼を持ちたいと思いますのでよろしくお願いします。

サラサヤンマ

兵庫県姫路市、加古川市

 

サラサヤンマ ♂ 

兵庫県加古川市 2018-06-02撮影

笑っている顔にも見えてしまいます。

翅を濡らしておいて、草の上にて。

飛んでしまう前に急いで撮影!

 

北海道から鹿児島県にかけて分布する日本特産のトンボです。
低山の山間部や休耕田などの湿地や水溜まりに生息する小型のヤンマの仲間です。
東日本より、西日本のほうが見る機会が多いとされていますが、
ここ兵庫県においては湿地や休耕田の消失や乾燥化によって、
少し個体数に減少が見られる種類となっているようです。
(兵庫県版レッドリストカテゴリーBランク種)

 

兵庫県姫路市では
前記事ヨツボシトンボの撮影の際に
確認できるトンボを採集もしくは撮影していた際に、
狭い空間をホバリングしていた個体を撮影したのですが、
撮影後、種類の確認に採集しようと試みたものの、
網が空を切り空高く飛び去ってしまいました。
この時期、同地域では
蜻蛉類ではクロスジギンヤンマ、サラサヤンマ、フタスジサナエ、タベサナエ、トラフトンボ、コヤマトンボ、ハラビロトンボ、シオヤトンボ、ヨツボシトンボ、シオカラトンボ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボ、クロイトトンボが確認できています。

兵庫県姫路市にて 2018-05-22 撮影

 

兵庫県姫路市にて 2018-05-22 撮影

 

 

兵庫県加古川市では
姫路市でのサラサヤンマの確認後(トンボ屋ではないので主として探していませんが~)でしたので偶然同じ容姿のトンボが飛んでいたので、同種と思い撮影できました。
同地域へは、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ウラゴマダラシジミ、メスグロヒョウモン等を撮影に訪れましたが、サラサヤンマに出会えた為にトンボの撮影に切り替えました。
こちらでは、足元も安定した場所であった為、カバンを降ろして撮影できました。

膝をついて、姿勢を低くして撮影していると、サラサヤンマは人を恐れず、近距離では50センチの傍でホバリングをしてくれるかと思えば、後方へ飛び去り、帰ってきたと思えば5メートル先の水溜まりの上でホバリングを見せるなどを繰り返す姿を魅せて、トンボを足で追いかける必要はありませんでした。
周辺を確認すると3頭を確認できました。

 

両確認地においても周辺は農業用ため池、田園、里山と似通った風景がありますが、文献で紹介されている発生地と類似の状態の落ち葉等で形成された小さな水溜まりも見られる事から遠くから飛来した個体ではないようです。

 

兵庫県加古川市にて 2018-06-02撮影 ♂

通常はこの位のサイズで撮影しトリミングをしています。

以下の写真は同個体です。

 

兵庫県加古川市にて 2018-06-02撮影 ♂

約2メートル先でホバリング中です。

 

兵庫県加古川市にて 2018-06-02撮影 ♂

私の監視をしているのかな?

少し首を傾げて「何?写真撮ってるの?」

約2m先でホバリング!

 

兵庫県加古川市にて 2018-06-02撮影 ♂

目の前を平然と通過していきます。

 

兵庫県加古川市にて 2018-06-02撮影 ♂

こちらが場所を移動(前へ進む)すると

あちらも様子を確認に近づいて来ます。

約50センチ?で撮影

 

こちらはマクロレンズで撮影しました。


どうも今年は、私の目はトンボを追いかけているようです。
トンボ初心者ですので、どの種が珍しいのか普通種なのかも判らずに採集や撮影に至っていますが普通種でさえも偶然の出会いが良い勉強になります。

そろそろゼフィルス類の発生ですので目移りしそうです。