いつものように叔母の留守宅の郵便物の確認や風通しなどで行った私。
ふと見た部屋の隅に訪問看護の記録ノートが目に止まった。
介護記録は見たことがあったけれど、訪問看護ノートには今まで気が付かなかった。
開いてみると、限られた時間の中で急いでメモしているからか、走り書きで血圧などのデータや体温など数字が記録されている感じで、訪問医療への連絡的で(専門家どうしではわかるのだと思う)、素人にはよくわからなかった。
最初の頃は、2人くらいで交互に入ってくれていたのか、人によっても書き方も違って、データだけでなく叔母の様子も書いてくれている人もいた。
私は最近のページをめくった。
12月下旬の脱肛による1回目の救急搬送後、ケアマネさんの連絡通り、一日おきに脱肛の対応をしてもらっている。
この時は、訪問看護の2人のうちの1人、Aさんがずっと入ってくれている。
ただ、Aさんは書くことが苦手なのか数字と薬のメモが走り書きされているだけなので、素人にはこのデータの意味が全くわからない😅
それでも、年末から1週間で大体状態は落ち着いたようだった。
ところが、年が明けて9日過ぎにもう1人の人が来てくれて、この人のメモで叔母の状態が悪くなっている様子が見てとれた。
ヘルパーさんからの出血の連絡があったことも書かれている。
そして、またAさん。
さすがにこの時、ヘルパーさんから部屋中血まみれだったと連絡を受けていたようで記録されている。
それでも、血圧は変わらず、会話もOKとある。肛門脱は少しで、出血も止まっていると書かれてある。
そのためか、薬を塗って、様子を見るとなっている。
これが救急搬送の3日前だ。
この時にヘルパーさんは部屋が血まみれだったと報告しているから、相当の出血量だったのではないだろうか。
この時、貧血はどうだったのか?
目の下瞼を見たらすぐわかったのではないか?
そして翌日もAさんが入ってくれているけれど、特に具合が悪いようには書かれていない。
そして、訪問リハビリの花村さんが、叔母が顔が真っ白でとても具合が悪そうだったと言っていた、救急搬送の前日
同じようにデータが走り書きでメモされていて、
その後
起き上がりなど大騒ぎだが、座位は保てる。内服してもらう。ホームパイなども食べられる。
と書かれてあった。
私の受け取り方がひねくれているのか、
まるでそれは
たいしたこともないのに大袈裟に騒いでいるけれど、ちゃんと座れるし、お菓子も食べられているから大丈夫
という感じに受け取れてしまった😞
(そんなつもりで書いたのではなかったら、ごめんなさい🙇♀️)
でも、その夜、叔母はとても具合が悪そうで、具合が悪いと言っても相手にされないと私に訴えた。
(その時の話⬇️)
叔母は多少具合が悪くても、大丈夫よと言って、病院に行かないタイプ。
大袈裟に不調を訴える人ではない。
花村さんも、
「お顔が真っ白で」
と言っていたから、この時点で貧血は相当だったのではないか?
ヘルパーさんの記録ノートでは、出血後はベットに横になってもらったとあるし、花村さんもふらついていたと言っていたから、起き上がることが本当に大変だったのではないだろうか。
訪問医療、訪問看護がしっかり入ってくれているからと、私が安心しきってしまっていたことが今更ながら悔やまれる。
もちろん、看護師さんは医師ではないから、判断が難しいこともあると思う。
でも、ヘルパーさんのノートには、1月6日に少量の出血があったようだと連絡されている。
また顔色の白さの指摘もある。
救急搬送時、輸血が必要なほどの貧血は脱肛からの出血で、その前触れは救急搬送前からあったんだ。
ヘルパーさんも報告していて、叔母も訴えていたのに、看護師さんはどうして見過ごしてしまったんだろうか。
もちろん、素人がひどいと思っても、専門家からみたらそれ程でもないことはあると思う。
でも、救急搬送時、ひどい貧血ですぐに輸血しなければ死にますよと言われ、前日、顔が真っ白で立ち上がるのも大変なほど具合が悪ければ、ことの重大さは容易にわかったのではないだろうか。
いやわからなかったとしても私は看護師さんを責めたりしない。
でも、ノートに書かれた
"起き上がりなど大騒ぎ"
という一文に何かウンザリしたような気持ちが感じられるようで、気持ちがざらついてしまった。
少なくても花村さんのような優しさを感じることはできなかった😞
そして、この時の叔母の気持ちを考えると. . .
具合も悪く、どんなに心細かっただろう
私にSOSも出してくれていたのに
すぐに対応してあげられなくて
ごめんなさい
おばちゃんの気持ちに寄り添えなくて
本当に
ごめんなさい
(つづく)