後ろ髪をひかれて | てんてこまいの介護日記

てんてこまいの介護日記

母の介護に加え、一人暮らしの叔母の介護も加わり、てんてこまいの介護日記です。

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母は看取り退院で特養にもどりました。

2週間持つかどうかと言われていましたが、2週間を過ぎて1ヶ月元気に過ごしていました。

そのため、そろそろ看取り解除にという感じになり始めた時、母の様子に変化が. . .。

食欲がなくなり、元気がなくなる母に喜んでもらいたいと約束したプレゼントを必死で探す私でした。

続きです。

前回の話はこちら⬇️



母の状態が危うい感じになってきたので、特養からも言われて、会わせたい人がいれば計画的に面会をということになった。


ケアマネさんにも言われて、叔母にも相談した。

叔母のケアマネさんにも母の状況を知らせておいた。

介護タクシーで来て、車椅子での居室での面会も何とかなると特養も言ってくれた。


子どもたちの順番も決め、まずは次女から。


部屋に行くと、母はうとうと眠っていた。

それでも、私たちが来た気配で目を開けて、


👵🏻「あら、来てくれたの?ありがとう」


と言ってくれた。

次女が何か食べたい物があるか聞くと


👵🏻「もう何も食べたくないわ」


と。

そして、私が


👩🏻「ポシェット探しているけど、今ひとつ良いのが見つからなくて. . .なるべく早く見つけてプレゼントするから、もう少し待っててね」


と言うと


👵🏻「ありがとう。でも、もう充分よ、無理しなくていいから。」


と。


そんなこと言わないで!

この間みたく、楽しみだわって言ってよね😭


口には出さなかったけど、心の中ではそんな気持ちだった。


ケアマネさんが、私をねぎらい、母に


🙍🏻‍♂️「まいさんは、良くやってくれてますよね?いい娘さん、いいお孫さんに恵まれて、風子さんは幸せですね」


と言った。

その言葉に、うん、うんと母は頷いて


👵🏻「とっても幸せ。ありがとう。」


そして、

👵🏻「もう充分よ。ありがとう」


と。



もう充分なんて、

言わないで. . .

まだまだ、できることがあればしてあげたいんだから


言葉にしたら涙がこぼれそうで、言葉にはできなかった。


でも、代わりに次女が


👧🏻「おばあちゃん、まだそんなこと言わないで。これからまたお話ししたり、美味しい物食べたりしようね。元気になってね!」


と言ったけど、母はその言葉には以前のようには頷かなかった。


そして

👵🏻「もう充分、ありがとう」


笑い泣き笑い泣き笑い泣き


そして、母はまた眠そうにしたので、私たちは


👩🏻「明日、また来るからね。」


👧🏻「明日は弟くんが来るから、楽しみにね」


そう言うと、息子ちゃんの名前には反応して、目をつぶりながら、うんうんと頷いた。


でも、最後に「じゃあ、また明日」と手を振って部屋の出口に向かおうとした、その時、


パッと目をあけて


え?もう行っちゃうの?!びっくりというように

目を大きく見開いたので、


その様子に一瞬たじろいで、もう一度母のベット傍に駆け寄った。


👩🏻「どうしたの?何か言いたいことがあるの?」


母の細い手をそっと握って尋ねた。



ケアマネさんが、

🙍🏻‍♂️「風子さん、明日また会えますから大丈夫ですよ」


と母に声をかけ、私も


👩🏻「明日は〇〇くん(息子ちゃん)と来るからね。また会えるから」


本当は私もずっと母のもとにいてあげたい。でもコロナ禍だから、それはできない。


母も心細いんだろうか?

やっぱりいてほしいのかな。


ケアマネさんが、私の気持ちを察してか、

促すように

🙍🏻‍♂️「明日また来てくれますからね」

と母に優しく言ってくれた。


私たちが手を振ると、母も目を見開いたまま小さく手を振った。


何だか後ろ髪を引かれる気持ちだったけれど、


ケアマネさんに何度も頭を下げて、よろしく頼んで母の部屋を後にした。


(つづく)



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