看取り退院してから元気になって一カ月もたち、そろそろ看取り解除かという時に、母に変化があらわれます。
食欲も落ち、眠りがちになり、いよいよ老衰なのではと緊張感が走ります。
母の日も近づいてプレゼントの話などもしていたので、せめて母の日まで頑張って欲しいと願う私でした。
続きです。
前回の話はこちら⬇️
母に約束した母の日のプレゼント、それは
赤色のポシェット
夫からプレゼントされた私の持っていたバックを見て、
👵🏻「いい色ね、気持ちが明るくなる色だわ
」
」と言ったので、じゃあ同じ赤色のバックをプレゼントするわという話しになった。
でも、バックは今、母は使わないから、車椅子で食堂に行ったり、面会に移動したりする時に、ティッシュやハンカチを入れて行けるポシェットにしようということになった。
ただ、同じバックのブランドでポシェットはなかった。
👵🏻「そんな感じの色ならいいわよ」
ということで、探してみたけど、なかなか、ピンとくるものがなかった。
母の様子が変わり、こうなったら、早く探そうと面会の帰りなどにあちこち見てまわった。
母の希望は、私が前に夫からプレゼントされた赤系のバックの色と同じ色のもの。
気持ちも明るくなると言っていた色。
ところがポシェットでその色がなかなか見つからない😞
必要ない時はやたら目につくのに、探している時は"ポシェット"自体がほとんど見当たらない。
そんなばかな. . .という気持ちになる
母はオシャレで面倒くさいところもあるので、間に合わせで妥協した物は喜ばないだろう。
必死に赤、もしくは朱色、ローズ、ワインと探してみたけれどなかなかみつからない。
もう自分のバックを切って作ろうかと思ったほどだった(夫からのプレゼントのバックだった、ごめん🙏💦)
それに. . .ポシェットが見つかって、プレゼントしても、母はもうそれを使えないかもしれない😞
でも、もしかしたら、「気持ちも明るくなる」と言っていた色のポシェットを見たら、パッと元気がもどるかもしれない！
そんな切ない願いを胸に、必死にポシェトを探し回っていた私だった。
(つづく)
