看取り退院になりましたが、1週間過ぎても母は特養の皆さんのサポートもあり、元気そうでした。
食事について特養の皆さんも工夫して下さっているので、私の方も差し入れに工夫をとサポート食品について考えました。
続きです。
前回の話はこちら⬇️
特養の方からも新たな相談がきた。
このままとろみ食では、いずれ母は嫌になってしまうだろうと。とろみ食だけでは、工夫にも限界があるのではないかという話しになったという。
そこで出たのが
入れ歯の話
入れ歯はやはり、病院でずっと外されていたので、合わなくなってしまっているそうだ。
そこで入れ歯を直して入れられるようにした方が食事の幅も広がるし良いのではないかという話しになったという。
でも、歯医者さんに訪問の日に相談したら、上の入れ歯は、作り直さなくてはダメそうなので、高齢だし、どうだろう. . .と言われてしまったという。
私はもちろん作り直しでも入れ歯を作ってほしいと思ったので、お願いした。
ところが、また特養から
👩🏻💻「訪問歯科の先生が難色を示されていて. . .。
ご家族と直接お話ししたいということなのですが. . . 今、よろしいでしょうか」
と電話がかかってきた。
👩🏻「はい、大丈夫ですよ」
訪問歯科の先生の話はこうだった。
年齢も年齢だし、認知症もあると指示が伝わらないので、入れ歯を正確に作ることは難しい。うまく作れなかったり、作っても無駄になってしまうこともあるから、どうかなと思うということだった。
👩🏻「母は指示に従えないということなのでしょうか？」
👨⚕️「いえ、それはやってみなければわかりませんが. . . 。本人が嫌がる場合もありますし」
まだ母を診察してないのかな？
今の母なら指示はわかりそうだけれど. . .。
👨⚕️「うまく作れなくて、無駄になる可能性もありますよ」
訪問歯科の先生は、無駄になっても料金は発生してしまうので、家族の了解なくは作れないと思ったようだ。
👩🏻「無駄になっても構いません。ダメでも、ちゃんとお金はお支払いします。
入れ歯がないと食べることが不自由ですから、何とかしてあげたいんです。
本人も入れ歯を入れたいと希望してますから。
何とかお願い致します」
母にはこの前に、入れ歯については確認ずみだ。
母も、入れ歯を入れたいと言っている。
こういう時、やはり面会できていると、ちゃんと直接意思確認ができるからいい
私も必死だった。
私の必死さに、多少、引き気味ながらも、先生は
👨⚕️「わかりました。ムダになるかもしれませんが. . .一応、やるだけやってみましょう」
と何とか了承してくれた。
私は、前の病院を退院した時に、親切にしてくれていた訪問歯科に退院する旨、報告がてらお礼状を出していた。
あちらも丁寧にお返事を下さって、
「施設にもどられたら、そちらの歯科医の先生と相談して、入れ歯を入れられるようになるといいですね」
と書かれてあった。
前の訪問歯科の先生は絶対入れ歯は必要と思ってらしたのだと思う。
きっと病院が入れ歯を外していることを疑問に思っていたのだろう。
歯の大切さは、いろいろな所で言われている。
病院でも、今では病院に訪問歯科を定期的に呼んで、高齢者の口腔ケアをしてくれている所も増えている。
施設でもそうだ。
それでもやっぱり熱心さには差があるように思う。
病院の医療関係者に、どこまで
"歯の大切さ"
が理解されているのだろうか。
導入してくれないよりは導入してくれた方がいいけれど、もっと意識を徹底してもらえたらなぁとも思う。
口腔ケアをしっかりしていないと、誤嚥性肺炎のリスクも上がることがわかってきている。
また、入れ歯の管理は大変かもしれないけれど、入れ歯は入れていないと合わなくなってしまうから、外さざるおえない場合は、訪問歯科とも相談しながら対応してくれたら安心だよね。
回復期病院では、母は２つの病院で入れ歯を外されてしまっている。
また、他の病院でも入れ歯について最初相手にされなかったが、先生が変わって、その先生が「歯は大切だから」と入れ歯を入れるように指示してくれるまで、入れてもらえなかった。
ただ、都外のリハビリ病院に入院した時は、訪問歯科に積極的に働きかけてくれたのは病院側だった。
病院と訪問歯科との関係もあるから、単純に病院の意識云々とは言えないのかもしれないけれど... 。
まだ、病院に訪問歯科がくるシステムも発展途上なのかな。
出来れば病院と訪問歯科できちんと連携をとって、患者に対応してもらえれば患者と家族はありがたく思う
私自身は歯医者さんが苦手。
苦手というよりこわくて
. . .
母や叔母や周りを見て、歯の大切さを改めてしみじみと感じつつ. . .なかなか歯医者さんに行けない私です😅 (日頃の歯磨きはすごーく気をつけるようになりました！)
だから、まあ、えらそーに書いたけど、私のように歯の治療に怯える患者もいるだろうし、暴れたり、抵抗する患者もいたら、時には、歯よりもおおもとの治療を先にってこともあるかもしれませんね。
でも、みんながみんな同じではないから、忙しいだろうけど、ケースバイケースで対応してくれたらいいなと思います。
(つづく)
