コロナ禍で面会が禁止されている中、特別に面会が許可され、久しぶりに母と会うことができました。
のほほん相談員から、話しも出来ず寝たきりと言われた母でしたが、話しもしっかりできました。
そして、食事や飲み物についても、いろいろなことがわかり、やりきれない思いにかられた私でした。
続きです。
前回の話はこちら⬇️
看護師さんが持ってきた入れ歯を入れてみることになった。
看護師さんが
🧑🏻⚕️「梅園さーん、入れ歯をいれますから、口を開けて下さーい」
言われて、母は素直に口を開けた。嫌がる様子は全くなかった。
ところが . . .
看護師さんは入れ歯を入れたことがないのか、どうやっても入れ歯がうまく入らない。
🧑🏻⚕️「あれ?あれ?」
看護師さん、焦るとさらにうまくいかない。
母が
👵🏻「自分でいれるわよ」
そう言って、口の中に上と下に入れ歯をなれた手つきで入れた。
母の入れ歯は、下は奥だけ、上は前歯がガッツリ入れ歯。
やはり前歯が入ると顔つきもしっかりする。
山本さんが
👨🦱「やっぱり入れ歯を入れた方が顔つきも若返るし、いいですね😊」
と言った。
ずっと入れていなかったので、上の歯は合わなくてなってしまったのか、少しハズレやすくなってしまったようだ。
話すと少しパカパカする。
するとその様子を見て看護師さんがすぐに
🧑🏻⚕️「危ないからはずしておきましょう」
と、さっさと入れ歯をはずしてしまった
やっぱり、母が入れ歯を嫌がって入れないというのは嘘だったんだと思った😞
看護師さんたちが面倒だから、自分たちの所にしまっておいた方が管理が簡単だから外していたのだろう。
もちろん看護師さんのみんながみんな、面倒だと思っていたわけではないと思う。
ただ、入れ歯があることも知らない看護師さんもいたのではないかな。
とにかく、そうしてずっと入れ歯は外されていて、合わなくなってしまったんだろう😞
そして、その事実を院長先生も知らなかったのかもしれない。
何となく微妙な空気が流れた中、それをとりなすかのように、特養の山本さんが
👨🦱「梅園さん、今、何か食べたいものはありませんか?」
👵🏻「そうねー、あんまり食欲ないけど、甘い煮豆が食べたいわ」
🧑🏻⚕️「ええっ?!」
母の返事を聞いて、そばにいた看護師さんが驚きの声をあげた。
🧑🏻⚕️「甘い物は食べられないんじゃなかったの?!」
👵🏻「食べられるわよ」
看護師さんは私の方も確かめるように見た。
👩🏻「甘い物、普通に食べられますけど. .」
🧑🏻⚕️「えー、そうなんですか?!甘い物は食べられないんだと思ってました」
母はやや憮然として黙ってしまい、私は私で、そんなふうに思われていたのかとびっくりしてしまった。
どうやら、大学病院から甘いゼリーが続いて、その時に甘い物じゃなくて、塩からい物が食べたいと母が言ったことなどから、甘い物は食べられないと勘違いされてしまったようだ。
それ以来、デザートだけでなく甘いおかずも一切排除されてしまっていたようだ。
同じ物が続いたら飽きてしまうとか、塩からい物だけでなく甘い物も出したり変化をつけてみるとか、そういうことは考えなかったのかな。
最初の話では、好みの味をさぐりながら食事リハビリを進めてくれるという話しだったんだけど. . .😞
その結果がこれなのか?!
食事は甘い物を排除されて、飲み物は冷たい水だけで、入れ歯もはずされて. . .。
認知症で食べ物が認識できなくなって食べないのではないかと言われたけど、
本人は、不味くてとても食べられたものじゃないから食べたくなくて、冷たい水だけしか飲み物がないから飲みたくないと言っているんだよね。
認知症の人が言ってることだから正しくない?いや、それでもまずはそこを改善できるなら試してみて、それでもやっぱり食べなかったり飲まなかったりしたら、だめだったって言うべきじゃないのかな?
これって、いろいろ手を尽くしたとは言えないのでは⁉️
院長先生はこのこと、ちゃんと把握してるのかな?
(つづく)