![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
大学病院の救急の廊下は相変わらず忙しく、そして悲喜交々。
厳しい状況を説明されて泣き崩れる家族の様子を見ると、こちらまで我がことのように感じてヘナヘナと椅子に座り込んでしまった。
そんな私に娘が
👧🏻「しっかりして!おばあちゃんはまだ大丈夫だから!!」
と励ましてくれた。
すると母がコロナ検査が陰性だったようで、こちらに運ばれてきた。
酸素マスクをされて、意識はない。
今回は、仕切りがあって何人かが寝かされている場所に入れられて、私も娘もそこで声かけするように言われ丸椅子を二つ用意してくれた。
母は酸素マスクをして、点滴、そして心音などが点滅するテレビでもよく見るいつもの機械が備えられ、ピッ、ピッと規則正しく鳴っている。
この機械のグラフが直線になり、音がピーーと一定になったら、命が尽きたことになるのだと思うと、頭がクラクラした。
娘と一緒に母に声をかける。
👩🏻「ママ、大丈夫?わかる?しっかりして!」
👧🏻「おばあちゃん、聞こえる?大丈夫?」
全く反応がない。
こんなことは初めてだ😰
この間にも、私は例によって看護師さんに呼び出されて、外で書類を書いたりする。
娘が必死に母に語りかけている。
私は
私は. . .
何回めかに母のベット脇に戻った時、変わらない母の様子に、
もう、だめだ. . .
用意されていた丸椅子に放心状態で座り込んでしまった。
👧🏻「ちょっと!ママ、何あきらめちゃってるの?!しっかりして!大丈夫だから!声かけてあげて」
いろいろなことが走馬灯のように心の中を駆け抜けて、無意識に涙が頬を流れ落ちていた。
👧🏻「なに泣いてるの?!ママがそんなでどうするの?」
👩🏻「. . .もう、だめだ. . . 」
👧🏻「何バカなこと言ってるの?!まだわからないから!」
そして、娘は母に向かい
👧🏻「ちょっとママがへこたれちゃってるから。おばあちゃん、怒ってやって!」
そして、娘は、あきらめることなく、子どもの頃の母との思い出話や、2人が好きな◯半のすき焼きをまた食べに行こうやら、一生懸命に母に向かって声をかけ続けた。
(つづく)