母との面会と葛藤 | てんてこまいの介護日記

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母の介護に加え、一人暮らしの叔母の介護も加わり、てんてこまいの介護日記です。

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リハビリ病院で母との面会前にカンファレンスが行われました。そこで、退院後について施設入所も視野に入れる話しが出て動揺する私でした。

カンファレンス後、待ち望んだ母との面会です。前回の話はこちら⬇️


程なく母が車椅子に乗せられて会議室に入ってきた。

(母👵🏻、私👩🏻、息子👦🏻)

看護師さんが母の車椅子を押して部屋に入りながら

「わかりますかー?」

と言うと、母はすぐに私たちの姿を見て


👵🏻「あら、まいちゃん、来てくれたの?」

と目をパチパチさせた。


息子が

👦🏻「おばあちゃん」

と声をかけると


👵🏻「まあ、〇〇くん(息子の名前)も来てくれたの?ますます背が高くなったわねー」

と目元をほころばせた。


マスクをしているので、わかるかな?と不安だったが、わかってくれてホッとした。


息子は前の回復期病院で認識されなかったので、よけいに心配だったようだが、名前も呼んでもらえて嬉しそうだった。


本当は駆け寄って母の手をとりたいくらいだったが、コロナ禍なので少し距離をとって話した。


👩🏻「具合はどう?」


👵🏻「皆さんに良くして頂いて、元気になってきたわよ」


👩🏻「良かった。心配してたのよ」


👵🏻「心配なんてしなくて大丈夫よ。私は強いんだしウインク でもケンカなんかしてないわよ、仲良くやってるわよ、そこは考えてやってるから安心してちょうだい」


茶目っ気たっぷりに言う様子、1人暮らしをしている時と変わらない。


母は、毎日、いろいろな人と関わりがあるせいか、1人暮らしの後半より生き生きしているようにも見えた。


こんなに元気になって、本当に良かったおねがい


感無量だった


前の回復期病院で諦めなくて本当に良かったと思った。

(前の回復期病院はこちら⬇️)


母は、息子とも嬉しそうに会話している。


少し会話を楽しんでから、リハビリの人が


「梅園さん(母)、ちょっと歩いてみましょうか。」


と声をかけた。


部屋の壁側に手すりがあって、そのそばに車椅子を寄せて、リハビリの人が母に立ち上がるように促した。


母はリハビリの人がそばで見守る中、車椅子の肘掛けに手をかけて立ち上がった。


「ゆっくりでいいですからね、そのままそこの手すりを持って歩いてみて下さい」


リハビリの人の声かけに、母は手すりに手をかけ、歩き始めた。


そして歩き始めたものの、すぐに腰がひけてしまい、手すりに体を預かるような形になり危なっかしい。


前に送ってくれた動画では、リハビリ室で、歩行練習用の両手すりで歩いていたのでバランスがとれていたが、片側だけだとバランスをとることが難しいようだった。


腰が引け始めたところで、リハビリの人が軽く支える形で何とか倒れずにすんだ。


やっぱり大変なのだろう。


「梅園さん、よく頑張りましたね」


リハビリの人が、母をねぎらい、車椅子を寄せて母が座るのを手伝った。


それから、

「久しぶりにお会いできたから、記念に写真をとりましょうか」

と言ってくれて、母と私と息子でマスクをしたままだが、3人で写真におさまった。


そして、看護師さんが

「梅園さん、そろそろ病室にもどりましょうか」

と母に声をかけた。


👵🏻「あら、もう?」

母は少し残念そうだった。


👩🏻「また、しばらく会えないけど、手紙も書くからね。リハビリがんばってね。」


私がつい心配そうな顔をしてしまったのか、母は私を励ますように


👵🏻「そんな顔しないで。私は大丈夫だから。まいちゃんは、心配しないで自分のことをしっかりやりなさいね。

〇〇くん(息子の名前)、ママをお願いね」


👦🏻「うん、任せて。だから、おばあちゃんもリハビリがんばって、元気になってね。」


情けなくも私は別れが辛くて涙がこぼれそうだった。(本当にダメな娘だ)😞


そんな私を見て

👵🏻「大丈夫だから。言えば、居心地がいいからずっとここにいたいくらいよ。あら、でもみんなが困っちゃうわね、きっと」


と言って周りを笑わせる母だった。


母はいつもの母親の顔になって、私を励まし、慰めて...

そして、手を振って、車椅子で会議室を出て行った。


去っていく母の後ろ姿を見送りながら、また、これからずっと会えないと思うとやはり胸が張り裂けそうだった。


息子がそっと私によりそって、優しく

👦🏻「おばあちゃんは大丈夫だから」

と言ってくれた。


私が一番しっかりすべきところなのに、私が一番ダメダメだった。


情けない限りだ。


母は数ヶ月前まで普通に1人で生活できていたのに、私が叔母の所へ行って一日母の所へ行かなかったせいで、こんなことになってしまって....と思うと、いたたまれなかった。


叔母の所へ行き始めた頃、叔母の報告を母にもしていたが、あちこち痛いと言っている叔母の話を聞いて


「私はどこも痛くなくて、杖もつかずに歩けて、幸せだわ😊」

と数ヶ月前まで言ってた母なのに。


母に申し訳ない. . .😞


どうしても自分を責めてしまう


そして、そばにいてあげたいと思ってしまう。



母に会えて嬉しかったけれど、カンファレンスでの話のこともあり、私は苦しい気持ちになっていた。


(つづく)