蒸し暑かった
寝不足続きの体には堪える
珍しく早く帰れる日
一刻も早く帰って寝たい
6月なのに暑い 熱中症には普段から気をつけている スポーツドリンク片手に車に乗り込む瞬間
グラりと視界が歪む頭が痛い
「 さくらいさん!大丈夫ですか !」
誰かの慌てる声がした
目が覚めたら自分のベッドに寝ていた
どれくらい時間が経ったのか 暗くなった事だけ分かりTシャツに下は朝脱いで丸まっていたハーフパンツ 頭や脇の下はアイス ノンで冷やされて気持ちいい
空のペットボトル
スポーツドリンクは飲み干したようだあれ?俺はどうやって帰って来たんだ
遠慮がちなノック
扉が開くと
「 櫻井さん目が覚めました良かったぁ〜 」
「 えっ相葉さん 」
同僚だけど課がちがう相葉さん接点はなかったけどあの瞬間聞こえた声 相葉さんだったんだ そして家まで送って介抱してくれた
「 櫻井さん車に乗り込む瞬間倒れたんです びっくりしちゃって会社の人を誰か呼ぼうとしたら 家に帰りたいお願いって鍵を渡されたから ごめんなさい僕が運転して住所を確認するのに免許証見せてもらいました 」
「 念の為財布とカバンの中確認してくださいはい 車の鍵です 」
「 そんなっ!飛んでもないです!すみません相葉さんにご迷惑かけて …って相葉さんの車まだ会社ですよね? 」
「 僕はバス通勤なんでお気遣いなく 」
「 お疲れだったんですね 塩分も取れるようにそうめんと梅のおにぎり買ってます 食べられたら食べてくださいね 」
ポ○リを渡しながらチラッと時計を見る相葉さんに 俺は…胸がチクリ
「 じゃあ僕はこれで 」
「 えっ?帰っちゃうんですか 」
何を言っているんだ俺は
相葉さんの都合や時間待っている人の事も考えずに だけど帰って欲しくない
「 バスがまだありますからお大事に 」
「 明日仕事休みですよね 泊まってくださいそして相葉さんの家まで送らせてください いやこのままずっと居てください 」
無茶苦茶な事を言っている
だけど止まらない
ギリギリの理性で絞りだす
「 ……すみません予定あったんじゃないですか?」
不安になりながら上目遣いで見上げた
ら
「 僕も帰りたくないです 」
次の日
「 すみません渋滞にハマって 」
さすがに相葉さんを家に送らないと だけど休日の道は混んでいた
以前付き合っていた人とデートの帰り渋滞にハマり責められ険悪なまま自然消滅した
「 その分一緒に居られてうれしいです 」
「 運転ありがとう僕も代わるからすぐに言ってね 」
優しい笑顔
あんな人を一瞬でも思い出した自分に腹が立つ
「 相葉さん好きです家に帰ったら俺の家にまた来てください 」
「 恋人になってください 」
「 僕も櫻井さんが好きです よろしくお願いします 」
手を繋いで微笑んだ
恋人の日
*1日過ぎましたが6月12日が恋人の日だと知りました 恋人と言ったら櫻葉さん
蒸し暑く体調を崩される方も多いです 無理せず早めの冷房に休息です
配信うれしいです
行きたくても行けない方が多いです オールスタンディングの不安なく 相葉さんに会えるのが楽しみですね