先日、俳優の三浦春馬さんが自殺した。ネットによる誹謗中傷が原因だったとされる。
その少し前には、女子プロレスラーの木村花さんが、これ又ネットによる誹謗中傷を苦に自殺した。
「大勢の人が批判しているから、じゃあ自分も」
と言った軽い気持ちで、誹謗中傷をする人達。
色んな意味で、貧しい人が多い。
この貧しさには、当然の事ながら心も含まれている。
以前、それなりに収入もある、とあるシタ・パトロールを趣味にしている下種な人間がいた。(シタ・パトロールとは、不倫をシタ人を探しては、誹謗中傷する輩の意)
この者は、金銭に関しては貧しくは無かったが、心の貧しい人であった。
好きでも無い相手と結婚し、他にも生活の色々な事に対し自分の心に嘘をついている人間であった。
そうして日々ストレスを溜め続けたこの者は、その溜まったストレスのはけ口として、日々シタ・ブロガーを探しては、名指しで批判し続けたのである。
この者はやや特殊な者なので、例として取り上げたが、私の見立てではネットで誹謗中傷を繰り返す者は、金銭的にも心も両方貧しい人間が大多数であると睨んでいる。
事実、夫婦喧嘩の原因で一番多いのが、金が無いと言うものであるし、金が無いと何かと生活が不安になりがちで、ストレスをため込みやすい。ストレスをためるとヒステリーを起こしやすくなるし、それは口や拳による暴力へと繋がって行くのだ。
「金持ち喧嘩せず」とは良く言ったもので、金がある人間は余裕がある為に、基本的には人と争う事をしない者が多い。
貧しさが心を貧しくさせてしまったのか、それとも元々なのかは分かりかねるが、ネットで誹謗中傷を繰り返す者は、金も無いし心も貧しい、基本的に不幸な人間が大多数を占めている。
さて、ここまではこれまでの考察記事の中でも、再三取り上げて来た点であるが、誹謗中傷を繰り返す者は、他にも大きな要因がある。
それは実は脳内で生じている。
皆さんはドーパミンという言葉を聞いた事があるだろうか?
ドーパミンを一言で表現すると、脳内麻薬。又は快楽物質と言える。
ドーパミンが脳から出ている時、人は快感を覚える。
実はネットで他人を誹謗中傷する者は、その瞬間脳からドーパミンが放出されるそうだ。
相手を誹謗中傷すると、誰かを攻撃したいという衝動が満たされる。
そして、相手の非を咎める事により、自分が上になった(という錯覚に陥る)と感じ、優越感を抱く。
この時、脳からドーパミンが放出され、快感を抱く。
この時の快感が忘れられずに、日々中傷が可能な人間を求めて、ネットを徘徊するようになるのである。
芸能人という比較的叩きやすい類の者達が失態や失言を犯した時に、ワッと一気に誹謗中傷で溢れかえるのも、こうした輩が日々狙いを定めているからだと言える。
ある精神科医によると、ネットでの誹謗中傷は立派な依存症なのだそうだ。
つまり、ネットで誹謗中傷を繰り返す者は、アルコールやギャンブル、薬物と同様に、中傷依存(ジャンキー)に陥ってしまっている状態なのである。
彼らは、テレビ番組で失態を犯した(実際はシナリオが存在したそうだが)、東出の不倫を庇ったような発言をした。等々で、相手のSNSに中傷コメントを書いたり、自ブログなどで誹謗中傷する事によって、自分のため込んだストレスを脳内麻薬によって癒そうとしているのである。
しかもドーパミンは困った事に、慣れに弱い物質である。つまり同じような体験では、放出されづらくなってしまうのだ。
それ故、誹謗中傷も次第にエスカレートして行ってしまう。自分が快楽に浸る為にだ。
ネットで誹謗中傷を繰り返す者。
彼らは、中傷ジャンキー、依存から抜け出せない哀れな者達。
そして身も心も貧しい人間が大多数。
自殺してしまった方達も、相手がこんな不幸で哀れな人間のしょうもない発言だと思えば、笑って見過ごせたかも知れないが、自分と対等な(立派な)社会人の発言であると錯覚してしまったが故に、心に傷を負ってしまい命を失う残念な結果を招いてしまった。
両者の自殺は、彼らを応援していたファンにとっては、大きなショックだった事だろう。
さて、誹謗中傷によって死んでしまった人には申し訳ないが、実は私は自殺した人間に対しても良い感情を持っていない。この点に関しては次回記そうと思う。