悪魔の子育て篇 その5「ラビットパンチ」 | 私が不倫をした理由

私が不倫をした理由

ヒステリックなモラハラ妻との、まるで地獄のような20年間の結婚生活から離婚までの記録を綴っています。

※批判コメントを付けたい方は、まずこちらをご覧下さい悪魔の子育て篇を読む全ての方へ

 

 

 

 連載記事となっています。

 過去記事は、↓の目次から全てお読みになる事が出来ます。

 

 レッツ・クリック♪→目次

 

 

 

 

 

 児童相談所の職員が来訪してからと言うもの、前妻の躾という名の暴力は、長男の頭部に集中しました。

 

 それでもまだゲンコツや平手であるのならまだしも、身構えていない長男の後頭部を見えない死角からバコーンと殴る事が何度かありました。それもかなりの威力で。

 どのくらいの威力かと言うと、まだ未就学の長男が勢い余って前につんのめるくらいでした。

 

 

「あのな、後頭部はボクシングでもラビットパンチって言って、反則なんだよ!それだけ後頭部を叩く事は危険な行為なんだ!後頭部を叩くのはやめろ!」

 私は注意を通り越して、怒鳴りながら言いました。

 

 しかし、前妻は一つも悪びれず、勿論長男にも私にも謝罪をする事はありませんでした。

 

 

 

 長男は車が大好きで、スーパーで買い物などをしている時に、突発的にレーサーになります。

「ブーン!ブーン!」

 と言いながら、見えないハンドルを握り、

「キキキー!」

 とブレーキをかけながら、右へ曲がったり左へ曲がったりします。

 

 私はそれを笑って眺めていたのですが、前妻は違いました。

周囲に馬鹿な子だと見られて恥ずかしい。

 そう考えたようです。

 

 再び、後頭部への見えない死角からの攻撃が、長男に炸裂しました。

 強い衝撃を受けて、長男はビックリして、車をするのをやめてしまいました。

 

「お前!後頭部はやめろって、前にも言っただろ!大人の力で小さな子の後頭部を思いっきり叩いたら、ほんと死ぬぞ!二度とやめろ!分かったな!」

 私は再び怒鳴りました。

 

「こいつが、馬鹿で変な動きするからだろ!だいたいあんたが叩かないから私が仕方なく叩いてるんでしょ」

 前妻は悪びれる事無く、そう言い放ちました。

 

 

 

 前妻の長男の後頭部を思いっきり叩くと言う行為は、この後も何度も目にしました。

 時には叩こうとする前妻の手を途中で掴み、力いっぱい握りしめながら、絞り出すように

「やめろ!」

 と言った事もあります。

 

 家族で外出時は、いつ前妻が暴力を振るうのか、私にも分かりませんでしたから、子供と前妻の間に自分が入り、彼を守るような体制を取りました。

 

 

 

 私が仕事に行っている間に、もっと酷い暴力を振るわれているかも知れません。

 自分が仕事に行っている間に、もしも長男が死んでいたらどうしよう。

 この不安が何度も頭を過りました。

 

「母ちゃんさ、もし俺が仕事行ってる時に、なんか異変があったらすぐに警察呼んでよ。あいつ殺しかけないからさ」

 当時、母にこんなお願いを何度もしました。

 

 

 

 今振り返って考えると、本当に長男が生きていて良かったと思います。

 ただ、この時の後頭部への打撃によって、脳に何らかの障害は残ったのでは無いかと私は見ています。

 彼が少し自分の話をする時に、上手に話せないのはこの時の事が原因ではと思っています。

 

 

 

 ただ、それでも、彼が今普通の男子として、普通に異性を好きになり、普通に将来の夢を持ち、普通に楽しく過ごせている事を心より安堵しています。