※批判コメントを付けたい方は、まずこちらをご覧下さい→悪魔の子育て篇を読む全ての方へ
連載記事となっています。
過去記事は、↓の目次から全てお読みになる事が出来ます。
レッツ・クリック♪→目次
児童相談所の職員が来訪してからと言うもの、前妻の躾という名の暴力は、長男の頭部に集中しました。
それでもまだゲンコツや平手であるのならまだしも、身構えていない長男の後頭部を見えない死角からバコーンと殴る事が何度かありました。それもかなりの威力で。
どのくらいの威力かと言うと、まだ未就学の長男が勢い余って前につんのめるくらいでした。
「あのな、後頭部はボクシングでもラビットパンチって言って、反則なんだよ!それだけ後頭部を叩く事は危険な行為なんだ!後頭部を叩くのはやめろ!」
私は注意を通り越して、怒鳴りながら言いました。
しかし、前妻は一つも悪びれず、勿論長男にも私にも謝罪をする事はありませんでした。
長男は車が大好きで、スーパーで買い物などをしている時に、突発的にレーサーになります。
「ブーン!ブーン!」
と言いながら、見えないハンドルを握り、
「キキキー!」
とブレーキをかけながら、右へ曲がったり左へ曲がったりします。
私はそれを笑って眺めていたのですが、前妻は違いました。
周囲に馬鹿な子だと見られて恥ずかしい。
そう考えたようです。
再び、後頭部への見えない死角からの攻撃が、長男に炸裂しました。
強い衝撃を受けて、長男はビックリして、車をするのをやめてしまいました。
「お前!後頭部はやめろって、前にも言っただろ!大人の力で小さな子の後頭部を思いっきり叩いたら、ほんと死ぬぞ!二度とやめろ!分かったな!」
私は再び怒鳴りました。
「こいつが、馬鹿で変な動きするからだろ!だいたいあんたが叩かないから私が仕方なく叩いてるんでしょ」
前妻は悪びれる事無く、そう言い放ちました。
前妻の長男の後頭部を思いっきり叩くと言う行為は、この後も何度も目にしました。
時には叩こうとする前妻の手を途中で掴み、力いっぱい握りしめながら、絞り出すように
「やめろ!」
と言った事もあります。
家族で外出時は、いつ前妻が暴力を振るうのか、私にも分かりませんでしたから、子供と前妻の間に自分が入り、彼を守るような体制を取りました。
私が仕事に行っている間に、もっと酷い暴力を振るわれているかも知れません。
自分が仕事に行っている間に、もしも長男が死んでいたらどうしよう。
この不安が何度も頭を過りました。
「母ちゃんさ、もし俺が仕事行ってる時に、なんか異変があったらすぐに警察呼んでよ。あいつ殺しかけないからさ」
当時、母にこんなお願いを何度もしました。
今振り返って考えると、本当に長男が生きていて良かったと思います。
ただ、この時の後頭部への打撃によって、脳に何らかの障害は残ったのでは無いかと私は見ています。
彼が少し自分の話をする時に、上手に話せないのはこの時の事が原因ではと思っています。
ただ、それでも、彼が今普通の男子として、普通に異性を好きになり、普通に将来の夢を持ち、普通に楽しく過ごせている事を心より安堵しています。