地獄のような結婚生活 その3「誘い」 | 私が不倫をした理由

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ヒステリックなモラハラ妻との、まるで地獄のような20年間の結婚生活から離婚までの記録を綴っています。

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 独身時代は、突然友人から飲みや食事に誘われる事がありました。

 

 

「今、どこどこで飲んでるんだけど来る?」

 とか、

「今夜良かったらご飯食べに行かない」

 等です。

 

 

 

 これは結婚して直ぐの事だったと思います。

 

 

 

 その日も友人にご飯を食べに行かない?と誘われました。

 私は良いよ。と即答しました。

 

 

 

 一旦自宅に戻り、前妻に言いました。

 

 

「今夜飯食いに誘われたから、これから行ってくるわ」

 私がそう言うと、前妻は怒りで肩を震わせ始めました。

 

「何で私に許可を得てからにしないの!?」

 

「え?いや、今許可得てんじゃん」

 

「こっちも食事の支度しちゃったじゃん。どうすんのこれ?」

 

「いや、ラップしておいて、明日食べたら良いんじゃないの?」

 

「明日になったら美味しく無くなっちゃうでしょ!」

 前妻はそう言って、私の分の食事を全て、これ見よがしにゴミ箱へ捨てました。

 

「えええ!そこまでしなくても良いじゃんか!」

 

「だって、食べないんでしょ!」

 前妻はヒステリックにそう言った後、悲しそうに涙を流し始めました。

 

「……」

 

「結婚したんだから、まず私に許可得るのが当然でしょ!あなた自分勝手過ぎるよ」

 

「いや、悪かったよ。ごめん。これからはまずお前に許可を得てから決める事にするよ」

 私は、私が食べるはずだったゴミ箱に捨てられた食材を見つめながらそう言いました。

 彼女に対して悪い事をしてしまった。彼女を悲しませてしまった。

 当時の私は、この女がおかしいと思うのでは無く、罪の意識を感じました。

 

 

 

 前妻は、自分の脳内のルールから少しでもはみ出した行為を絶対に許しませんでした。

 自分のあずかり知らぬ所で、自分の所有物である夫が、勝手に自分ルール外の行動を取る事が許せなかったのでしょう。

 

 

 

 これ以降私は、誰かに飲みや食事に誘われた時には、まず妻の許可を得てから返事をするようになりました。

 

 

「いや、ごめん。うちの嫁がうるせえからさ、とりあえず嫁の許可得てからもう一度こっちから連絡するわ」

 

 

 等と言っていました。

 次第に友人も事情を察して、私の事は誘わなくなりました。

 こうして、友人が一人減り、二人減りして、どんどん夫婦だけで行動する機会が増えて行きました。

 前妻は友人がほとんどおらず、私の交友関係が狭まるのを見て、私を独り占め出来ると満足していたようです。

 

 

 

 あの頃の私はまるで、女郎蜘蛛の巣にかかった獲物のようでした。

 ゆっくりゆっくり糸でがんじがらめにされて、徐々に徐々に女郎蜘蛛に絡め捕られていったのでしょう。

 そう、前妻好みの都合の良い夫に。