少し前に「占い師を目指す友人へ」というブログを書きましたが、また思い付いたことがあるので今回も書いてみようと思います。
ひとくちに「占い師」と言っても、占い師ひとりひとり考え方が違うので、どのやり方が正解か不正解かは答えのないものです。
ダメなものはダメとバッサリ切っていくタイプだったり、カウンセリング的に優しく寄り添っていくタイプだったり、または学術的に占いを広めていくタイプもいるかもしれません。
お客様ご自身が自分に合う占い師のところに自然とついていくので、占い師は個性を出せば出すほど同業他社と棲み分けができます。
一番よくないのが無個性。
箸にも棒にも引っかからない感じで当たり障りがなかったり、あとは「何でも出来ます」的なのも微妙かなと感じます。
人は心に引っかからないものやよく分からないものにはお金を払わないので、個性を出しつつ分かりやすくすることが大切です。
自分のキャッチコピーや特徴についてもそうですが、予約の取り方や料金も分かりやすく全部同じページにまとめておく必要があります。
「こんなことが出来ます・あんなことも出来ます・私はこんなことをやってました」とアピールはしてあるのに、意外と「どうやって予約取るの?」「いつ営業してるの?」「どこで鑑定受けられるの?」「料金はいくらなわけ?」といった大事なところが抜けている人が多い気がします。
無料でモニター募集!とか頑張るよりも先に、予約の取り方などを分かりやすく明確に打ち出しておくほうがお客様にとって親切です。
客観的に見て分かりやすくするのはサービス業の基本なのですが、占い師はわりとそういったことが苦手な人が多いのかもしれません。
自分がお客様側の立場だったとして、自分の占いを受けたくなるかということです。
ちなみに、わたしが占い師としての自分を自己分析すると「エンタメタイプ」かなと思っています。
鑑定を受けてくださった方なら分かると思いますが、わたしはかなりぶっちゃけトークが多いですし、鑑定の最中によく大笑いします。
わたしの持論に「悲劇は一周すると喜劇になる」というものがあります。
悩みを「本当にしんどいよね……」と聞きながら暗くなり過ぎるとどんどんネガティブになって新しい視点がなくなりますが、やるべきことを占いで決めたらあとは笑い飛ばしてみるのも大切だと思っています。
「笑う門には福来たる」と言われていますが、笑顔は波動を上げてトラブルを跳ね返す作用があるため、年中笑っている人はやっぱり幸運です。
この「笑い」をお客様には忘れてほしくないと考えているから、常にわたしも明るさをベースに鑑定しているわけです。
わたしにとって占いは「どうなりそうか」とか「こういうやり方もある」とか「相手はこんな人」と知ったうえで、「じゃあ自分はどう過ごすか」を決めるための道しるべだと思っています。
どんな道を選ぶのも最後は自分の決断であり、選択する時は結局孤独です。
誰も人生の責任は取ってくれません。
だったらせめて鑑定の時くらい笑って前向きな気持ちになってもらい、ポジティブなエネルギーを持ったうえで岐路に立ってもらいたいと願っているのです。
わたしの鑑定はタロットや占星術や気学を中心に展開していきますが、何より「お客様に明るい気持ちなってもらうこと」を意識しています。
これから占い師を目指す方も、あまり占術にこだわり過ぎるより「お客様に何を提供して差し上げたいか」を考えてみるといいかもしれません。
占術よりも大切なことはたくさんあります。
もちろん占術がないとそもそも話にならないのですが、最後は「占い師個人の持っている哲学」が武器になります。
よく「経験のある先輩占い師には敵わない」とか言って最初から自信を失くしている新米占い師がいますが、自分の人生にどれだけ向き合ってきたかの「深さ」があれば、経歴の「長さ」など凌駕できます。
長さより深さです。
自信を失わず頑張ってください。