最近「占い師になりたい」という人が増え、個人的にはとても良いことだなと思っています。
占い師は決して簡単な仕事ではないですが、それを言い始めたらどんな仕事も大変なことに変わりはないわけですから、だったら「やってみたい」と思うものに挑戦したほうが人生楽しく生きられそうですよね。
今回は、わたしが個人的に考える「占い師に大切なこと」をいくつかお伝えできたらなと思い、ブログを書いてみました。
占い師をやっていると、相談内容は圧倒的に恋愛問題が多く、そのうえ不倫のお話しで埋め尽くされます。
20代くらいの比較的お若いお客様だと仕事や将来についての不安を口にされる方が多いのですが、30代以降のお客様になるとほぼほぼ不倫のお悩みになってきます。
時々、会社の人間関係。
でもやっぱり不倫もしてます!みたいな。
わたしはべつに不倫否定派でも何でもないので、占いで出てきたことを素直にお伝えするだけなのですが、何が問題かというと、占い師であるわたしよりもお客様のほうが人生経験が上だったりする場合が多いということです。
わたしは今年41歳になるので、一般社会にいれば「普通に中年のおじさん」ですが、占い師としては40代なんて青二才。
結婚したこともなければ子供を産んだこともなく、しっかりした会社で働いたこともない青二才が、様々な苦難を抱えた年上の人の真剣なお悩みを、高いお金をいただいて聞くわけですよ。
聞くだけでなく、ある一定以上のクオリティの答えを提供しなければならない。
満足してもらえなければ二度と来てもらえなくなり、二度と来てもらえないお客様ばかりになれば収入がなくなり、収入がなくなれば占い師として生きていけなくなる。
占い師は「占えばいい」というだけでなく、お客様の心をどれだけ深く理解できるかが何より大切だと思っています。
「でも自分はそんなに経験値はない……」と思ったとき、じゃあどうすればいいか。
これはわたしの持論なのですが、どんな人も人生で一回は本気で人を好きになった経験ってありますよね?
また、好きになってはいけない相手を好きになったり。
他にも、友人との離別、家族とのいさかい、あるいは死別を経験したこともあるかもしれません。
そういった経験をサッとすり抜けてしまうのではなく、何度も何度も思い出し、あの出来事は自分に何をもたらしたのか。
あの経験は自分をどう変えたのか。
あのとき自分は何を思い、どんな気持ちになったのか。
痛みも悲しみも喜びも、自分がこれまでに経験してきた全てのことを、何度も思い出して深掘りしていくのです。
たとえお客様と同じ経験をしていなくても、似たような出来事で共感できるものが必ず自分の人生にあるはずなんですよね。