メキシカン・ウェーブ | 店舗探し.comの過去コラム

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2013/4/26

ドロップ、ダッシュ、ポニー、ジガー

さて、これはなんの用語でしょう。

フルアップ、カップ、オンス、バー・スプーン

いずれも、カクテルを作るときの分量を表したものです。
1ドロップとはビター・ボトルから一滴出した量で1/5mlを、1ポニー
は1オンスの正式な呼び方で30mlになります。
フルアップとはグラスに対して上から1cm残して注ぐ事を言います。

テキーラ:45ml
クレーム・ド・カシス:20ml
ジンジャーエール:フルアップ
カット・ライム:1/4
作り方:ビルド(直接飲むグラスに材料を混ぜ合わせてつくる)

これは「メキシカン・ウェーブ」というカクテルのレシピです。
辛口のジンジャーエールとライムの爽快感にクレーム・ド・カシスの
甘さが加わり、女性でも楽しめるロングカクテルです。

野球やサッカーの試合で、観客が順番に空中に向かって手を広げて
立ち上がってから座るという動作が起こることがありますが、これ
をメキシカン・ウェーブとか単にウェーブと言います。

カクテルの「メキシカン・ウェーブ」はテキーラベースですから、
ネーミングのメキシカンは納得できますが、ウェーブの方には、
なぜ、メキシカンとつくのでしょうか。
どうやら1986年のFIFAワールドカップメキシコ大会の時、観客によ
るウェーブが行われ、世界的に注目されたことがきっかけのようです。
以降、「メキシカン・ウェーブ」とも呼ばれるようになったのです。

メキシカン・ウェーブは主に観客が過剰な興奮状態になく、試合内
容に盛り上がりがない緊張感を欠いた時間帯に始められることが多
いそうです。
波を発生させるには25人から35人の人数が必要で、通常は時計回り
の方向へと進行し、一秒間につき約12メートルの速度で移動します。

安倍政権がまず手を上げて立ち上がり、それに黒田日銀総裁が続い
たことで、アベノミクスのメキシカンウェーブは始まりました。

大企業が追随し、と、ここまでは順調にウェーブは続いています。
引き続き中小零細企業、自営業者、国民すべてへと好調の波が伝播
して、これまでずっと停滞してきた日本経済を活気づけてほしい
ものです。
秒速12メートルなどと言わず、光速なみのスピードで。

ただ、前景気を煽ろうなどと調子に乗ってテキーラを飲みすぎ、
足元がおぼつかなくなることだけは気をつけなければならないで
しょう。