2010/1/20
今日は「大寒」。
1年で最も寒いこの時期に、不況で懐も寒い身には、冷たい
空気は一層厳しく感じられ、ちくちく肌を刺すようです。
ロシアのサハ共和国にあるオイミャコンは、人間の定住地
では世界最低気温の記録を持つ“世界で一番寒い村”です。
昨年、ＮＨＫの「世界一番紀行」という番組で取り上げられ
ました。
オイミャコンでは、この時期の平均気温はなんと氷点下50度。
釣り上げた魚もあっという間に凍りついてしまう程の強烈な
寒さです。
氷点下50度がどんな寒さなのか、体験したいとは思いますが、
まさか住み着くことなどありえないし、ごめん蒙りたいもの
です。
しかし、オイミャコンの村人達は、ここがどこよりも住み心
地がいいのだと胸を張り、移住することなど全く考えていま
せん。
2月になり、氷点下50度よりほんの数度気温が高い日々が続
くと、その微妙な温度変化を感じ取り、春の気配だと喜びま
す。
オイミャコンでは、氷点下40度の寒さの中にも幸せがあるの
です。
かつてのバブル時代を原点として比較すれば、現在の日本経
済は氷点下50度かもしれません。
しかし、ここ12,3年、日本経済の平均気温は総じて下がり続
けてきたことを考えると、我々は既に、かなり寒さに強い体
質に変わってきているのではないでしょうか？
オイミャコンの村人が、氷点下50度にびくともしないように、
日本人も、氷点下50度並みの不況を当たり前の原点として
設定しなおすことが出来たなら、氷点下48度の経済市況にも、
景気回復の微かな兆しを感じ取ることができ、希望の光を見
つけて元気を取り戻すことができるかもしれません。
お住まいのあたりの、今日の最低気温は何度だったでしょう
か？
・・・それが何度であったとしても、オイミャコンから見れ
ば、どこも“真夏日”であることは間違いありません。
あ～暑い暑い！