2013/7/8
【酸素】を巡る興味深い2つの情報に接しました。一つは、
「息をしなくても酸素呼吸ができる粒子を発明!」
人間は酸素を取り入れるための呼吸ができなければわずか数分で
死んでしまいます。
呼吸停止時には注射で酸素を直接血液を送りこめばいいのではと
思いますが、これまでは酸素をそのまま送ると血栓ができてしまう
という弱点があり、実用化には至りませんでした。
このたびボストン小児病院の医学博士ジョン・ハイルのチームが
開発した粒子は、酸素に脂質などを混ぜて超音波処理機にかけて
作られます。
この粒子を注射器で静脈に流すことで、肺で呼吸しなくても体内に
酸素が供給されるというのです。
もう一つは、もしこの世からたった5秒間だけ酸素が消失したら、
地球はどうなるかということについて考察したものです。
次のような事態が起きると記載されていました。
1.ビーチにいるすべての人が、一気にひどい日焼けをする。
なぜなら空気中の酸素分子が、紫外線から肌を守ってくれている
からである。
2.昼間の空が急に暗くなる。
なぜなら光が反射する粒子が減るので、ほとんど真っ暗なまでに
闇となるのだ。
3.処置の施されていない金属は、ほぼ一瞬にして溶接される。
なぜなら金属の溶接を防ぐ唯一のものは、酸化した層だからである。
4.地割れが起こる。
なぜなら酸素が45%の地殻を作っているため。
5.みんなの内耳が破裂する。
なぜなら21%ほどの気圧を失うから。
6.コンクリートで出来たすべてのビルは、ちりと化す。
なぜなら酸素はコンクリートを結合する大事な役目を果たしている
から。
7.水の3分の1は酸素で、なくなると水素が気化しはじめ、容積が膨れ
上がる。海は蒸発し、宇宙にこぼれはじめ、水素は対流圏に浮き、
最後には宇宙へ飛び出す。
呼吸するのを5秒間だけ我慢すれば済むというわけにはいかないので
すね。
【酸素】が私たちにとっていかにかけがえのない重要なものである
か、あらためて思い知らされました。
まぶしく光り輝いて存在感を誇示するダイヤモンドには何百万円もの
値札がぶら下がり、人を威圧します。
決して強がりでなく、そんなものは無くても私たちは胸を張って生きて
いけます。
「私こそが・・・。わが党が・・・.」
それぞれが大声を張り上げて存在感を主張し合う選挙戦が始まりました。
どの顔を選ぶのかは確かに日本にとって大切なことかもしれません。
しかし、家族や友人、同僚など、あまりに近くに当たり前に居て、普段
はちっとも意識することは無いけれど、日々の営みをしっかりと支えて
くれる人こそが、私たちにとって一番大切な酸素なのでしょう。