2011/3/9
咎無くて死す（とがなくてしす）。
罪もないのに死ななければならない、といった恨みの言葉
ですが、「いろはうた」に隠された暗号なのだという説が
あります。
いろはにほへと
ちりぬるおわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす
ん
こう並べて右端の文字を上からつなげて読むと、冒頭の文に
なる、というわけです。
作者が意図的に仕込んだものか、偶然なのかはわかりません
が、芸術作品に隠された暗号を読み取ろうとする試みはこれ
までにも多くされています。
万葉集を韓国語に翻訳することで、隠された意味を探ろうと
した『人麻呂の暗号』はベストセラーになり、かつてテレビ
番組でも取り上げられていました。
最近話題となったのは、
『バッハの暗号 数と創造の秘密』
ルース・タトロー著 青土社
バッハが自分の姓の「b-a-c-h」を「シ♭、ラ、ド、シ♯」の
音に換えて曲中に織り込んだのは音楽好きの人たちには有名
な話だそうです。
著者は、数合わせの詩とでもいう「パラグラム」の音楽への
応用がバッハの数処理の謎を解く鍵だとして、「バッハの暗
号」を解読していきます・・・。
“謎”は、人の興味をひきつけてやみません。
ウエスタンランドのポップコーン売り場の用具入れ。
トゥモローランドのショーベース。
トゥーンタウンのゴルフセットのカバー・・・。
ディズニーランドのいたるところに隠された、ミッキーマウス
（隠れミッキー）を発見することは、再訪時の楽しみの一つ
です。
シンプルでわかりやすいことが肯定的な時代にあって、複雑
でわかりにくく、神秘的で不可解な謎に包まれた店こそが、
むしろいつまでもお客様を惹きつけるのかもしれません。