2014/1/24
「うらら」は、「麗か(うららか)」と同じ意味の言葉です。
空が晴れて日が柔らかくのどかに照っている様子を表します。
観音の胎内に在り冬うらら 佐藤鬼房
「冬うらら」は俳句の季語です。
「春うらら」という言葉も俳句の季語と思われがちですが、
「麗か」で季語となり、「春うらら」は正式には季語ではあ
りません。
ハルウララと言えば、高知競馬で連戦連敗があまりに続いた
ため却って人気を呼び、ブームを巻き起こした競走馬でした。
人気が沸騰し、106戦目のレースでは中央競馬のトップ騎手
武豊さんが騎乗して出走するなど大騒ぎになったものです。
ハルウララは結局109連敗を記録しました。
「森麗(もりうらら)」は現役力士の四股名です。
森麗は2,003年7月場所に本名の「森川」として番付に初登場
しました。
1番相撲では勝利を収めたもののその後は連敗に次ぐ連敗。
'04年3月場所の6番相撲で勝つまで、32連敗と昭和以降の大相
撲ワースト記録を更新してしまったのです。
その後は次第に白星を挙げることもありましたが、'07年5月
場所で新出世から24場所連続負け越し、これも昭和以降のワー
スト記録を更新してしまいました。
周囲からは何度となく引退を勧められましたが、「森川」は
そのたびに泣きながら「やめたくない」と訴え、現役を続行
しました。
連続負け越し記録を38場所に更新して迎えた'09年11月場所を
前に、「森川」は「森麗」に改名しました。
「負け続けてもみんなに愛される力士になってほしい。」
と競走馬ハルウララにちなんで命名されたのです。
改名して迎えた11月場所では3勝3敗で迎えた7番相撲に勝利し、
自身初の勝ち越しを決めました。
最高位は序二段西56枚目。
1月場所では東序の口12枚目でしたが、残念ながら休場です。
来場所以降の奮起を期待しましょう。
競馬の騎手では浦和競馬に所属する折笠豊和さんの連敗記録が
群を抜いています。
折笠騎手は、2001年6月1日付けで地方競馬騎手免許を取得した
ものの勝ち星に恵まれず、初勝利を挙げるまでに、4年4か月、
310連敗を喫しました。
しかも、05年10月21日に初勝利を挙げた後はさらに長い間勝つ
ことができず、'13年5月20日に2勝目を挙げるまでに実に810
レースを要したのです。
森麗力士、折笠騎手。
お二人とも、どことなくおどけたような表情をしており、確か
に勝負師としてはもう一つかもしれませんが、誰にも好かれ
そうな、とてもいい笑顔の持ち主なのです。