2011/12/14
ある夜、初恋の人が夢枕に立つ。にっこりと微笑むや手を振って
すっと消えてしまう。
翌日、その人の訃報を受け取る・・・。
こんな神秘的な偶然は、いったいどれくらいの確率で起きるので
しょうか。
少し前の『爆問学問』(NHK)でその確率の計算をしていました。
前提として、次の3つの仮定条件を設定します。
①夢に出てくる可能性のある人=100人
②その人を「50年に1度」だけ夢で見る
③その人が50年以内に亡くなる可能性=1/2
計算式は省略しますが、ある日知り合いの夢を見て、その日にそ
の人が亡くなる確率は1/6,661,250。
今後50年間のうちにこういった経験をする確率は1/365となります。
今晩そんな経験をする人が日本国内だけで12人はいることになり、
1年間では4300人以上の人が経験することになるという、意外に
ありふれた出来事なのだそうです。
『デフレの終わり ~2012年に「千載一遇」の買い場がくる』
若林栄四著 日本実業出版社
本書に拠れば、2012年に1ドル=74円を付けたところで長期円高局
面は終わりを告げ、本格的な円安局面が始まるのだそうです。
すると、製造業の国内回帰がはじまり、地方経済の疲弊は解消され
るなど、日本経済はいよいよ復活に向かって舵を切ることになるは
ずだとか。
東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)を皮切りに相場の世界で40数年の
キャリアを持つ著者によると、相場の原理は「黄金分割」と「日柄」
が重要であり、フィボナッチ数列の一般項から導かれる「1.618」
と「0.618」という二つの逆数が軸になるとのことです。
数字に弱い私などにはちんぷんかんぷんで、不得要領なまま読み進
めていくと、終章近くで「相場は勝手に動いていき、理屈づけには
意味がない。」などと、梯子を外されたような文章が出てきます。
所詮、素人の私にとっては、高度な相場観も、馬券のケントク買い
の際に交わされる競馬ファンの会話と何が違うのかよくわかりませ
ん。
偶然のような必然だったり、必然のふりをした偶然であったとして
も、起きてしまった後からしか真の正解がわからないということで
はどちらも同じです。
ある予感に突き動かされて買った「年末ジャンボ宝くじ」ですが、
大金に取り囲まれて高笑いをしている自分を見た先日の夢は、果た
して単なる偶然だったのでしょうか、それとも当せんは歴史的必然
となるのでしょうか・・・。