煎茶の心得 | 店舗探し.comの過去コラム

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2011/10/27

「あなたが飲むペットボトル入りの飲料はなんですか。」

という質問に、実に7割以上の人が“日本茶”と答えています。
 
「日常茶飯事」という言葉を裏付けるように、私たちは日本茶
を意外に多く飲んでいます。
おいしい日本茶の一杯には、コーヒーや紅茶とはまた違った、
しみじみとした味わいがあるからでしょう。
しかし、その飲料頻度の多さの割には、私たちは日本茶の知識
をあまり持ち合わせていないように思います。
 
『煎茶の心得』 世界文化社
 
玉露、煎茶、番茶。
本書ではそれぞれの正しい知識とTPOに応じた入れ方のコツを
伝授してくれます。
 
お茶にはタンニン、カフェイン、ビタミン類、アミノ酸、葉緑
素などの成分が含まれていて、利尿、強心、精神爽快に効き目
があり、殺菌、整腸作用を持っています。

特に、お茶に含まれるビタミンCは高熱でも破壊されないことも
あり、大部分の人が1日の必要量の半分を喫茶から得ているそう
です。
葉緑素の主成分である鉄分は血液の浄化や造血に役立ち、灰分
によって野菜や果物の不足分を補うこともできます。
 
煎茶の品のある香りと独得の甘みそして渋み。その味の良し悪
しは次の5つの要素で決まるそうです。
 
【水】・【湯かげん】・【茶葉】・【間合い】・【器】
 
それぞれについての高い見識に基づく心遣いと正しい技術で、
心を込めて出す一杯のお茶は、お客様への最高のおもてなしと
なるでしょう。
夕食後に楽しむたっぷりの熱い番茶は、ペットボトルで飲むお
茶の何倍もの幸福感をもたらしてくれるでしょう。
 
“茶飯事”の充実は、日常生活の充実そのものに違いないのです。