ギフトとプレゼント | 店舗探し.comの過去コラム

店舗探し.comの過去コラム

会員様向けメルマガに掲載された過去のコラムを掲載しています。

2012/10/24


先日、誕生日を迎えました。
子どもの時と違い、この年(あえて書きませんが)になると、自分
の正確な年齢に自信がなくなり、西暦で計算して確かめないとはっ
きりしない体たらくです。

あまりおめでたいとも思えない誕生日ですが、それでも家族から忘
れられずにお祝いされ、プレゼントなどもらうと思わずニンマリと
してしまうのです。

ところで「ギフト」と「プレゼント」は何か意味が違うのでしょう
か?

どちらも【贈り物】と同じ意味がありますが、ギフトはプレゼント
よりも改まった感じで、値打ちのあるものや寄付などに用いられる
そうです。
ですから家族からもらうのは「誕生日のプレゼント」であって「ギ
フト」ではないわけです。

取引先へのお歳暮ギフトであれ、友人への結婚プレゼントであれ、
何を贈ったらいいのか決めるのはなかなか頭を悩ます作業です。

予算はいくらぐらいにすればよいのか、相手の好き嫌いや趣味に合
わないものを贈ってしまい、持て余されてしまうようでは本末転倒
だし、他の人と重複したらばつが悪いし・・・。

何を、どの程度、どのようにして人に贈るのか、贈り物によって、
その人のセンスや人間性までもが露呈してしまうことがあります。
昨今では“サプライズ”で凝った演出をするケースも多くみられま
すから、あまり月並みな物では、たとえ高価なプレゼントでも、思
ったように相手に喜んでもらえないこともあるかもしれません。

「相手が喜んでくれそうなことを一生懸命に考える。」

結果はどうあれ、その過程にどれほど力を注ぐのかということが
大切なのだと思います。

贈り物に限りません。

誰かに対して何かのアクションを起こす場合には、相手がどんなこ
とを望んでいるのかということに思いを至らせない行為は、むしろ
を傷つけてしまう結果になりかねません。

東日本大震災の復興予算が、被災地の再建とはかけ離れた事業に使
われていることが問題となっています。
NHKスペシャルで『追跡 復興予算19兆円』で衝撃的な事実が明ら
かにされると、参院決算委員会でも関係省庁が追及されました。

・沖縄県の道路建設
・岐阜県のコンタクトレンズ工場
・反捕鯨団体シー・シェパードの妨害運動対策
・青少年交流事業としての日本全国観光
・刑務所の職業訓練
・国立競技場の改修
・テロ対策に車14台

これらはすべて“東日本大震災の復興予算”から支出され執行され
た事業だそうです。
いずれも優秀な霞が関のエリート官僚が知恵を絞って決定したこと
なのですから、よほど深い考えがあってのことにちがいありません。

プレゼントのセンスを褒められたことのない私などには、とても思
いつくことなどできません。
これまでに見たことのない“サプライズ”な事業であるなあと、つ
くずく感心いたしましたんです、ハイ。