2011/9/13
ライオン・・・・・45万円
サイ・・・・・・・1200万円
シャチ・・・・・・1億円
動物輸入商である白輪剛史さんの著書『動物の値段』(ロコモーションパブリッシング)には、ふだん動物園でしか見ることのない動物の値段
が沢山紹介されています。
ライオンの値段が意外に安く見えますが、多産で、交尾すればたいてい妊娠するという命中率の高さのために、わざわざアフリカから入しな
くても、国内の動物園から購入することができるからです。
サイは体重が2トン以上あり、1200万円という値段のほとんどは、運賃
なのだそうです。
シャチはワシントン条約により取引が制限されています。
輸入の事実が明らかになると、各種の保護団体から執拗な抗議を
受けることがあるそうです。
値段が高いのは、秘密裏に進めるための危険手当といった側面が
あるのです。
「自社の商品やサービスにいったいいくらの価格をつけるのか。
値付けこそが、事業の要諦だよ。」
ある上場企業のトップは、お話を伺ったときに強調されました。
オークションで他人に値段の決定を委ねるのでない限り、私たちは
自分の商品やサービスの価格は自分で決めなければなりません。
価格を高くすればするほど、一取引あたりの利益は増えますが、取引
の絶対数は減っていきます。
利益を薄くすれば沢山売らなければ割に合わなくなります。
社会状況や消費動向は絶えず変動しますし、自分が手掛ける商品やサービスには、特別な愛着やプライドもあるはずです。
そうしたもろもろを加味しつつ、商品の市場性を冷静に見極め、利益を
最大化する適切な価格を設定することができれば、事業はきっと成功
するでしょう。