7000万年の末に・・・ | 店舗探し.comの過去コラム

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2012/7/26

暑い夏がやってきました。

少し長い時間屋外にいなければならない時にはペットボトルが
手放せません。
健康のためにミネラルウォーターを持ち歩き、汗をかくたびに
少しずつ飲みます。

このペットボトルは石油から作られています。

容器の約四分の一の量の石油が原料として使われます。
できたペットボトルが店や自販機にやってくるまでに、長距離
輸送された場合には、輸送エネルギーとして更に四分の一使わ
れる計算になります。

例えは悪いですが、ミネラルウォーターを1本飲み干すという
ことは半本分の石油を飲み干したのと同じことになるのです。

『脱・使い捨てプラスチック宣言!』
        (NHKBS世界のドキュメンタリー)

カフェでコーヒーやラテをテイクアウトする容器もまた石油由来

の製品です。使い捨ての紙コップですら内側にはプラスチック
がコーティングされています。

7000万年もかかってようやくできた石油からできているプラス
チック容器は、たった5分か10分活躍しただけででゴミ箱行き
となるのです。

ゴミ箱のプラスチック容器は、処理しない限り、消えてなくなる

わけではありません。
一部は地面や川にポイ捨てされたり風で吹き飛ばされたりして
いるうちに、海へと流れ込みます。

世界中の海の漂流物の80%はプラスチックなのだそうです。
日の光を浴びると、プラスチックは分解されて細かくなります。
海域によってはプランクトンの何十倍もの量のプラスチックが
スープ状になって漂い、口にした生物の命を奪っています。

同じく石油由来製品であるレジ袋は全世界で年間5000億枚も

消費されています。

日本でもスーパーなどを中心にレジ袋を削減する動きがありま
すが、そのペースはなかなか上がっていないようです。
レジ袋を有料化して1年でその量を90%も削減したアイルランド
や、幸福量を増やすためにと使用を全面禁止したブータンなど
に比べると、かなり遅れをとっています。

このドキュメンタリーの原題は『Bag It』。

【袋に入れる】という意味のほかに【何かをするのをやめる】
という意味もあるとのこと。

汗かきの私はペットボトルの使用をゼロにするのは少々しんど
いので、せめてスーパーへはエコバッグを持参することにしよ
うと、甚だ中途半端な決意をしたのでした。