2013/7/10
・・・忘れないわ あなたの声
やさしい仕草 “手のぬくもり”
忘れないわ くちづけのとき
そうよあなたの あなたの名前
(『グッド・バイ・マイ・ラブ』作詞:なかにし礼より)
どうぞ口を 開かないで
甘い言葉 聞かせないで
一人で帰る道が とても辛いわ
バスを待つ間に 気持をかえる
つないだこの“手のぬくもり”を
忘れるためにも
( 『バス・ストップ』作詞:千家和也より)
永遠に別れのこない出会いなどありません。
しかし、気持ちが離れてしまっても、相手の“手のぬくもり”だけは、
なかなか忘れることはできないものなのです。
温かいコーヒーを数秒間手に持った人の方が、冷たいコーヒーを
持った人よりも、相手に対して好印象を持つ度合いが高いという
報告があります。
また、治療用の温熱パッドを短時間手に当てた人の方が、冷却
パックを手に当てた人に比べ、その後で自分の欲しいものよりも、
友人への贈り物を選ぶ傾向が強いという実験結果があります。
手のぬくもりだけで光る懐中電灯を発明したカナダのスーパー
女子高生が話題となっています。
まだ15歳のアン・マコシンスキーさんは、熱移動により電気を作り
出すペルティエ・タイルという素材を活用することを思いつきました。
十分なボルテージを作り出すべく変圧器を自作し、電気回路を
工夫して電池いらずのLED懐中電灯の開発に成功しました。
この懐中電灯は、体温と外気温の差が大きい方が明るくなるのだ
そうです。
つまり、外気温が高い時よりも低い時の方がより多くの電流が
流れるというわけです。
母親に抱かれたときなどに感じる身体的な温もりと、心の広さや
優しさなどの性格を「温かい」という言葉で比喩的に表現すること
の関係性については、これまでの研究で既に明らかにされています。
体が温かさを感じる場合と、心理的な温かさを感じる場合と、どち
らも脳の同じ部位で情報が処理されているのです。
心に凍えそうな風が吹き込むほどつらい時であればあるほど、
手のぬくもりが必要なのでしょう。
「warmth of hand in hand」
「つないだ手のぬくもり」が地球を明るく温かいものにするのです。