春眠と携帯と塩 | 店舗探し.comの過去コラム

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2012/4/17

 

毎度ばかばかしいお噺を一席。

 

「春眠暁を覚えず」とはよく言ったもので、この時季はいくら長時間
寝てもなかなか満足感が得られません。
しかしこれには科学的な根拠があるんだそうです。

 

春になると、日の出の時間がしだいに早くなります。

光の刺激のタイミングのずれに人間の体が対応できずに、体内時計が狂わされて気持ちよく起きられない、というわけです。

 

決まったリズムを刻めなくなる症状は、双極性障害にも現れる症状
ですが、「リチウム」を投与すると効果があることがわかっています。

 

仕事用とプライベート用、今では2台以上の携帯電話を使い分ける人
が珍しくありません。

 

携帯電話にはほとんどの場合「リチウム」電池が利用されています。
生産台数の急増によって、リチウムの需要もうなぎのぼりに増えて
いるのです。

 

南米ボリビアのアルティプラーノにはウユニ塩原という塩の大地が
あります。
標高約3,700mにある南北約100km、東西約250km、面積約12,000㎢の
広大な塩の固まりです。


塩原の中程には、観光客用に塩で作ったホテルもあります。壁もテー
ブルもベッドも、全てが塩のブロックで作られているそうです。

どこもかしこも塩、塩、塩・・・。

 

このウユニ塩原の塩には「リチウム」が多く含有しています。推定
埋蔵量は500万トン。
世界全体の半分を占めると見積もられています。

 

春眠と携帯と塩。

 

一見無関係なこの3つの単語も、「リチウム」をキーワードに見事に
収斂することになるのです。

 

春真っ盛り、ぽかぽか陽気のある日。
一人の営業マンが寝坊して大事な商談に遅刻しそうになります。

慌ててお得意様の会社に向かい、途中から先方には携帯で何度も電
話を入れているものの、一向に出てはくれません。
やっとの思いで駆けつけて平謝りに謝ったものの、塩を撒かれて追
い返された・・・。

 

お粗末な三題噺で失礼しました。
お後がよろしいようで。