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2010/3/12

 

人は哀しい生き物です。
 
自分が不遇のとき、恵まれた人を目にすると余計に惨めになる
からとついつい自分よりも不幸な人や、悲惨な状況に置かれた
立場の人を探してしまいます。

そして、そんな事例を見つけては、我が身と引き比べて

 

「自分の方がまだましだ。」

 

と納得してほっとするのです。
そんなことをしても、問題の解決になるわけでなく、単なる気
休めにしか過ぎません。
そもそも、人の不幸を自分のエネルギーとするような行為その
ものが後ろめたく、後味が悪いものです。
 
後ろ向きなことではなく、ゲラゲラ笑える本でも読んでリフレッ
シュしませんか?
そんな時にぴったりな、気持ちを明るくしてくれる、とっても
お勧めな作家がいます。
 
ゲッツ板谷さん!!
 
彼は、10代の頃は暴走族やヤクザの予備軍として大暴れ。
その後、紆余曲折を経て、フリーライターになります。
ワルガキ中学生時代の自伝的小説「ワルボロ」(幻冬舎文庫)は、
松田翔太さん主演で、映画化もされています。
これはこれでおもしろいのですが、落ちているときに読むのなら、
まずは
 
「BESTっス!」(小学館)
 
あたりでしょうか。
ゲッツ板谷さんの家族や親戚、友人たちとの日常を描いたエッセ
イで、「許してガリレオ!」「戦力外ポーク」などの5冊からの、
えりすぐりのネタ(?)が詰め込まれています。

ゲッツ板谷さん自身もかなりぶっ飛んだ人ですが、登場する人物
は、それに輪をかけたトンデモ人間ばかりなのです。
 
こんな人たちが、とにもかくにもなんとかやっているんですから、
日本というのは、意外に懐が広い国なんだと思えて、元気が出る
こと間違いなし!
 
信じられないようなエピソード満載の1冊を読み終えた頃には
きっと、次回の落ち込みの時のために、「板谷バカ三代」(角
川書店)を、確保する気になっていることでしょう。