100均フリーダム | 店舗探し.comの過去コラム

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2012/7/20

ビタミンやミネラルを補給し、ぬるめのお風呂でゆっくり半身浴、
部屋は冷やしすぎずに、適度な睡眠を取る・・・。
夏バテで弱った体から回復する正当な方法です。
でも、もし夏バテが精神にまで及んでいるなと感じたら、ぜひお読
みください。

『100均フリーダム』
    内海慶一著 BNN

100円均一ショップで発見した突っ込みどころ満載のグッズの数々
を、カラー写真とユーモアあふれるコメントで紹介している本です。
たとえば・・・

「黄緑色の目のパンダ」

“人間には、パンダの目を黄緑色に塗る自由がある。パンダの爪を
 青くする自由がある。・・・100均は常識からの逸脱を恐れない。
 想像力の彼方へ飛び立つ勇気を、この作品は与えてくれる。”

「ゴム軍手」

“軍手である。滑り止めにつけられた青いゴム。そして、それを
 主張する「ゴム」の2文字。ゴムでゴムと書いているのだ。
 キリンビールの麒麟の絵に「キリン」の3文字が隠れているのは
 有名だが、この「ゴム」は逃げも隠れもしない。堂々たるゴム宣
 言である。
 ここにゴムと書く必要はない。見ればわかる。
 しかし、無駄は自由を培養するのだ。”

「蛇口グラス」

“かつて、蛇口の絵が描かれたグラスがあっただろうか。
 なかったはずだ。
 我々はそれを反省せねばならない。
 ・・・このグラスに水を注げば、どんなミネラルウォーターも水
 道水っぽく飲むことができる。”

「亀いちご」

“亀の中にいちご。あらゆるマーケティング理論から距離を置いた、
 孤高の商品コンセプトである。
 どのようにしてこれを思いついたのか、具体的に問い質してみた
 くなる作品だ。
 見るものを置き去りにするこの独特の感性こそ、100均フリーダム
 の真髄と言えるだろう。
 なぜ、亀にいちご・・
 答えの出ない問いに身を委ねながら、思う存分、時間を無駄にし
 てみたい。”

「亀アヒル」

“亀の中にアヒル。昔の人が想像した宇宙の形か。
 いや、違う。
 おそらく「亀いちご」とセットで考え出されたものだろう。
 フルーツでシリーズ化するのかとおもいきや、アヒルである。
 途方に暮れる方も多いだろう。
 動物 in 動物。これを見た後では、亀いちごがむしろ普通の発想
 に思えてくる。次は亀の中になにが入るのだろう?そんな想像を
 し始めたら、もう立派な100均マニアだ。”

「ギョーザ&ジャム」

“裏にマグネットがついている製品。4つの黄色い塊は餃子だろう。
 それがトレーの上に乗っている。トレーの上のギョーザ&ジャム。
 常識に縛られた企画会議をどれほど繰り返しても、絶対に生まれ
 ない作品である。”

付け加えることはありません。
夏バテ解消間違いなし!読むべし。

  *以下の著者のサイトで、一部がご覧になれます。
    http://100freedom.jpn.org/