『SC白書2012 ~震災復興とSC』が発行されました。
日本ショッピングセンター協会が毎年出しているもので、前年の
SC業界の動向や海外のSC概況が報告されています。
白書によると、全国のSC総数は3,090、テナント数は151,462店を
数えます。
1SCあたりのテナント数は49店となっています。
テナントの平均賃料は
物販:17,831円/坪
飲食:19,161円/坪
サービス:10,007円/坪
ちなみに平成18年当時は
物販:24,159円/坪
飲食:21,117円/坪
サービス:13,159円/坪
全業種とも平均賃料は年々減少しています。特に物販店舗の賃料
減少幅は大きく、ここ2年は飲食店の賃料を下回っています。
共益費は4,283円/坪で、前年比で653円のダウンと、メンテナンス
費用などの維持管理費もコストダウンが図られていることが窺え
ます。
売上高に占める賃料比率で言うと、物販:9.67%、飲食:10.76%
となっています。(サービスは固定賃料が多く統計はありません)
これに個別徴収共益費率(2.56%)を加算しますと、物販:12.23%
飲食:13.32%となります。
もっとも、SCの賃料は地域によって大きく異なります。
東京区部など政令指定都市などの14大都市の繁華街では、
物販:38.310円/坪
飲食:26.518円/坪
サービス:23.605円/坪
と、平均賃料の1.5倍~2倍となっており、人口5万人以下の小都市
では
物販:6.582円/坪
飲食:9.235円/坪
サービス:4.826円/坪
現調の際にそのSCがにぎわっているか否かという印象だけで立地
判断をする方が多く見られます。
集客力は一見わかりやすい指標ですが、上記のような賃料格差は、
必ずしも売上高と正比例するわけではありません。
業種業態によっては、小都市の目立たないSCに収益の上がる好物
件が潜んでいることがあります。
小都市や、交通の不便なSCは立地選定の盲点になっているのです。
是非、検討の土俵に上げていただきたいと思います。
都道府県別のSC賃料・共益費の資料が弊社にございます。
ご希望の会員様には提供いたしますので、お気軽にお申し付けく
ださい。
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