定演では僕好みではないプログラムが続く大フィルだけど、この日はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番など馴染みのある曲だったので足を運んだ。とりわけ生演奏では初めて聴くムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」を楽しみにしていて、期待に違わぬ好演奏を聴かせてもらって気分よく帰宅できた。
「展覧会の絵」はCDでも長らく聴いておらず、しかも持ってるCDがラヴェル編なのかリムスキー=コルサコフ編なのかすら覚えていない。予習不足だったけれど、冒頭の有名なトランペットのフレーズで魔法でもかけられたかのように曲に引き込まれた。
手元のプログラムに1曲1曲の曲名や曲想が書かれていて、曲間の切れ目がほとんどなくても耳に入る演奏が容易に曲想とリンクして、何曲まで進んだかわかりやすかった。とりわけ第2曲はアルトサックスが主役だったのでわかりやすかった。
曲が進むにつれて管楽器を中心に主役が受け渡されてゆき、耳で音を、目で奏者を追うだけ楽しめた。さすが管弦楽の魔術師と呼ばれたラヴェルのアレンジということか。第4曲はチューバが高めの音域で主旋律を担当し、遠目でも吹くのが大変そうだった。
この日のコンマスは崔さんがお休みで須山さん。僕が密かにホンジャマカの石塚と呼んでいるホルンの首席は「展覧会の絵」だけ登場。ピアノの福間さんは流麗でテクニックはすごいのかも知れないけれど、平板な印象で今ひとつ胸に迫ってこなかった。
「展覧会の絵」に戻ると、生演奏でこんなに楽しい曲であるならまた聴きたいし、これまたCDでも久しく聴いていないオリジナルのピアノ曲版も聴いてみたくなるのは当然。CDは岡山の自宅なので、とりあえずはYouTubeで検索かな。
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【22日の備忘録】
休肝日3日目。朝=ご飯1膳、ウインナーとシイタケのソテー、リンゴ、昼=コンビニの惣菜パン、夜=トルティージャ。体重=59.4キロ。