スペインワインを好んで飲むようになってからすっかりスペインびいきのつもりでいるけれど、現地は5年前にバルセロナに4日間行っただけだし、スペインについて知っていることはほとんどないと言っていいほど。そんな僕が今猛烈に興味をかき立てられているのは Camino de Santiago で、スペイン西部のガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステーラにあるサンティアゴ大聖堂を目指す巡礼の道だ。
今やキリスト教徒以外にも大人気の巡礼の道で現地当局も観光の目玉としてPRに力を入れている。日本の熊野古道とは姉妹提携しているらしい。出発地によってルートはいろいろあるが、僕が歩いてみたいのはフランス・バスクからピレネーを越えてゆくルート「フランス人の道」だ。行程は約800キロ、スペイン北部を東から西へ、自然景観や町並みを楽しみながら40~50日かけて横断するルートだ。
問題はそんな距離を歩けるのか、いつ行けるのか、資金はあるのか。年に1回、酔狂で初詣の往復10キロを歩くのとは違う。連日20~25キロ歩き、高低差は1400mにもなる。総合的な体力はあまり心配していないが、膝や足首といった関節が持つのか心許ない。もし行くとなるならこちらで1年間ほど長距離を歩く訓練をしていくのがベターだろうけれど、果たしてやりきれるだろうか。
いつ、については定職に就きながら1カ月以上も休暇を取るのは非現実的で、普通に考えるなら65歳の定年後だろうけれど、残された体力との兼ね合いもある。資金的には巡礼者向けの安宿などもあるのでなんとかなるかもしれないけれど、それでもしばらくはほかの楽しみを一切封印するぐらいの覚悟をしないと、老後の生活資金にまで影響してしまう。
そんなわけで今は暇があれば巡礼行についてあれこれ考えをめぐらし、ネット検索でいろいろ調べている。ガイド本も買ってきた。そうやって考えているときが一番楽しいかもしれない。最後の100キロを歩けば巡礼証明書をもらえるそうなので、それが現実的な選択肢かもしれない。僕が最初に参考にしたサイトと巡礼体験記(有料記事)を挙げておく。
https://camino-de-santiago.jp/
https://www.asahi.com/and/article/20221213/423390716/
【27日の備忘録】
朝=ご飯1膳、ジャコ入り卵焼き、リンゴ、昼=豚野菜旨煮丼、茹でブロッコリー。飲酒=赤ワイン5杯。体重=60.4キロ。