NFLメモ(2022年 WEEK15) | IN THE WIND

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NFC北地区でミネソタ・バイキングス、NFC西地区でサンフランシスコ・49ERS、AFC西地区でカンザスシティ・チーフスの3チームがそれぞれ地区優勝とプレーオフ進出を決めた。またNFC東地区のダラス・カウボーイズとAFC東地区のバファロー・ビルズがそれぞれプレーオフ進出を決めた。AFC、NFCで各7チームが進出するプレーオフ争いの状況は下図の通り。

(チーム名の赤字は地区優勝、太字はプレーオフ進出決定、数字はシード順位で8はWEEK15終了時の次点)

以下、各試合のサマリー、末尾に選手動静。

 

■フィラデルフィア・イーグルス(13-1) 25-20 シカゴ・ベアーズ(3-11)

イーグルスはパスインターセプトやファンブルロストといったミスでもたつきながらも、第2Qにリードを奪うとそのまま逃げ切った。相手QBに6回のサックを浴びせた守備ライン、ここぞという時にQB ジェイレン・ハーツが投じた最長68ydを含むロングパスを、相手DBと競りながらキャッチしたレシーバー陣の双方の個人技が光った。ベアーズはQB ジャスティン・フィールズが95yd走ったが、6回で計61ydの後退を強いられたサックの代償が大きかった。

 

■カンザスシティ・チーフス(11-3) 30-24 ヒューストン・テキサンズ(1-12-1)

今季1勝しかしていないテキサンズの思わぬ善戦に手を焼いたチーフスだったが、オーバータイム残り5分余り、敵陣で相手ファンブルから攻撃権を得てRB ジェリック・マッキノンが決勝のTDを決めた。この試合もQBを使い分けたテキサンズは獲得ydが相手の4割余りだったが、敵陣に入った少ないチャンスでQB デビッド・ミルズが2本のTDパスを通し、ランでも1TDを挙げたものの、最後は自らのファンブルから攻撃権を失ってしまった。

 

■バファロー・ビルズ(11-3) 32-29 マイアミ・ドルフィンズ(8-6)

前半は21-13とリードしたビルズは後半に攻撃が停滞。逆転を許して追いかける苦境を打開したのはまたもやQB ジョシュ・アレンだった。8点を追う第4Q11分余り、自陣から44ydを自ら走って敵陣深くへ進出すると、TE ドーソン・ノックスにTDパスを通して2点差、さらに2ptコンバージョンでもアレン自らが中央に飛び込んで同点に持ち込んだ。守備陣が次の相手攻撃を抑え、5分余りの残り時間を使い切って決勝のFGを決めた。

 

■ミネソタ・バイキングス(11-3) 39-36 インディアナポリス・コルツ(4-9-1)

バイキングスが0‐33から第4Qに追いつき、オバータイム(OT)で勝ち越し点を挙げてNFL史上最大の得点差からの逆転勝ちを収めた。バイキングスは後半怒涛の攻撃で追い上げて8点を追う第4Q残り2分28秒、短いパスをキャッチしたRB ダルビン・クックが抜け出して64ydのラッシングTDを挙げ、2ptコンバージョンも決まって同点に。OTでは残り1分41秒余りからの2回目の攻撃で敵陣に進出し、K グレッグ・ジョゼフが決勝となる40ydのFGを決めた。

 

■サンフランシスコ・49ERS(10-4) 21-13 シアトル・シーホークス(7-7)

49ERSが堅い守りで勝利した。前半に自陣に侵入を許したのは1回のみ、終始相手QBに圧力をかけ続け、サック3回を浴びせた。2022年ドラフトで最後に指名(7巡目全体262位)されたQB ブロック・パーディは落ち着いた試合運びを見せ、NFL史上で初先発から2試合連続で勝利した最初のルーキーQBとなった。シーホークスは攻撃陣が相手守備陣の圧力に悩まされたうえ、ファンブルによるターンオーバー、ペナルティによる罰退といったミスが痛かった。

 

■シンシナティ・ベンガルズ(10-4) 34-23 タンパベイ・バッカニアーズ(6-8)

バッカニアーズは前半、QB トム・ブレイディのパスが決まって2TD、1FGを挙げ、守備陣もFG1本に抑えて17‐3で折り返した。ところが第3Q最初のドライブで試みたパントフェイクがサインミスから失敗、自陣16ydからの攻撃を許してFGで失点すると、その後もパスインターセプトやファンブルを重ねて攻撃権を失っては失点する悪循環に陥って逆転を許した。守備陣もプレーで相手攻撃を抑えながらペナルティで罰退を繰り返して相手を助けてしまった。

 

■ジャクソンビル・ジャガーズ(6-8) 40-34 ダラス・カウボーイズ(10-4)

カウボーイズがファンブルリカバーから先制し、ジャガーズはインターセプトをきっかけに追い上げのTDを挙げるなどターンオーバーでモメンタムが行き来した試合はオーバータイムの末にやはりターンオーバーで決着した。先攻のジャガーズの攻撃はパントに終わったが、次の守備の残り7分余り、自陣48ydで相手レシーバーが弾いたパスをS レイショーン・ジェンキンスがインターセプト、そのままエンドゾーンに駆け込んで接戦に幕を引いた。

 

■クリーブランド・ブラウンズ(6-8) 13-3 ボルティモア・レイブンズ(9-5)

ブラウンズは守備陣が勝利を引き寄せた。第3Qから第4Qにかけて立て続けにパスインターセプト、FGのブロック、パンチングによるファンブルフォースで相手攻撃を断ち切ったり、失点を防いだりした。ブラウンズがレイブンズに10点差以上をつけて買ったのは2019年以来だという。レイブンズはQB ラマー・ジャクソンがケガで欠場、K ジャスティン・タッカーが2本のFGを失敗するなど攻撃でミスが相次ぎリズムに乗れなかった。

 

■ロサンゼルス・チャージャーズ(8-6) 17-14 テネシー・タイタンズ(7-7)

両チームとも攻めに決め手を欠いてロースコアとなった試合は同点の第4Q残り8秒、チャージャーズのK キャメロン・ディッカーが43ydの決勝FGを蹴り込んで決着をつけた。相手QBに4サックを浴びせた守備陣の健闘も勝利を支えた。タイタンズは7点を追う第4Q残り51秒にTD(XP成功)でいったん追い付く粘りは見せた。頼みのRB デリック・ヘンリーのランは104ydと悪くはなかったが、決定的なビッグゲインはなく試合を支配できなかった。

 

■ニューヨーク・ジャイアンツ(8-5-1) 20-12 ワシントン・コマンダース(7-6-1)

プレーオフのワイルドカード争いを左右するNFC東地区の同地区対決をジャイアンツが制した。守備陣による二つのターンオーバーが効いた。3点を追う第2Qに敵陣2ydでQBサックからのファンブルリターンTDで逆転、5点差に迫られた第4Qには自陣5ydで再びQBサックからのファンブルリカバーでピンチを脱した。コマンダースはQB テイラー・ハイニッキが第4Q終盤にも敵陣1ydへ進出する攻撃を率いて見せ場を作ったが、あと一歩及ばず痛い1敗を喫した。

 

■デトロイト・ライオンズ(7-7) 20-17 ニューヨーク・ジェッツ(7-7)

ライオンズは13‐17と4点を追う第4Q残り2分、自陣49ydからの4thダウンギャンブルでQB ジャレッド・ゴフの短いパスをキャッチしたTE ブロック・ライトがそのままエンドゾーンまで駆け込んで逆転した(XP成功)。ゴフは前週、前々週よりは内容が悪かったが、WEEK7に1勝6敗だったチームを五分の星まで戻す原動力となっている。ジェッツは残り1秒で58ydのFGをK グレッグ・ズーラインに託したが、ボールは左にそれて同点はならなかった。

 

■ラスベガス・レイダース(6-8) 30-24 ニューイングランド・ペイトリオッツ(7-7)

もつれにもつれたシーソーゲームは意外な形で決着した。1点を追うペイトリオッツは第4Q残り4分足らずにTD(2pt成功)で24‐17とリードしたが、残り30秒でレイダースのQB デレク・カーが30ydのTDパス(XP成功)を通して同点に。続くペイトリオッツの攻撃は敵陣30yd付近で残り0秒となってラグビーのように後ろへパスをつなぎ始めたが、自陣48yd付近でボールがレイダースの選手の手に収まってそのままエンドゾーンまで運ばれて決勝TDとなった。

 

■選手動静

コール・ビーズリー WR 元タンパベイ・バッカニアーズ→バファロー・ビルズ

サミー・ワトキンス WR グリーンベイ・パッカーズ→(ウエイバー)→ボルティモア・レイブンズ 

デイミアン・ウィリアムス RB アトランタ・ファルコンズ→(ウエイバー)

イーノ・ベンジャミン RB ヒューストン・テキサンズ→(ウエイバー)→ニューオーリンズ・セインツ

ラレル・マーチソン DT テネシー・タイタンズ→(ウエイバー)→ロサンゼルス・ラムズ

トレイボン・マレン CB アリゾナ・カーディナルス→(ウエイバー)→ダラス・カウボーイズ

 

【20日の備忘録】

朝=そぼろ飯1膳、リンゴ、昼=豚野菜旨煮丼、ミニトマトと茹でブロッコリー。飲酒=赤ワイン5杯。体重=58.8キロ。