YASSさんラジオ(2020年9月第4週) | IN THE WIND

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YASSさんこと鈴木康博さんがMCを務めるラジオ番組 メインストリートをつっ走れ! の9月4週目の放送。YASSさんがかつて影響を受けた曲を紹介する YASS SELECTION のコーナーはリトル・リバー・バンドを取り上げ、「reminiscing」(1978年)と「Lonesome Loser」(1979年)の2曲を紹介。トレードマークとなっているエレキギターの IBANEZ を使うようになったきっかけとなったグループだそうだ。(放送局、放送日時は番組公式ツイッターで https://twitter.com/yassradio )

 

きょうはですね、リトル・リバー・バンドですね。リトル・リバー・バンド自体のお話よりも、ギターの話題になるんですけど、僕の IBANEZ のギターありましてね、これあの武道館をやるからギターつくろうようってな話で、要するにソリッドギターのなんかちょっとこう気に入ったギターが欲しいなっていうんで、紹介してもらったんですね。最初は GRECO だったですけども GRECO のギターを作っている富士弦楽器っていうところがあって、そこで IBANEZ のギターも作っているという話を聞いて富士弦の人から IBANEZ でギター作らない?ってな話になったんですね。ハムバッキングの、いわゆるマイクなんです、マイクの話、ハムバッキングのマイクなんだけど、シングルコイルとの切り替えができるようなソリッドギターを作ってるからっていうんで

 

最初はね、ホント GRECO がモデルだったです。でね、ボブ・ウエアとかっていう人が使っているシングルコイルっぽい音がするギターをね、ギターっていうか、マイクをつけてるギターがあるから、これの方式を IBANEZ で使おうよっていうことで、できてきたギターがあの AR‐505っていうタイプだったんですね。であの、シングルコイルなんだけど、シングルコイルっつうか、ハムバッキングをシングルコイルにするスイッチがあってね、そのいわゆる電池を使って増幅する、シングルコイルは普通ね、テレキャスとかストラトなんかで FENDER のギターで使ってる、ああいうあのいわゆる普通、電気の増幅なんか使わない普通のシングルコイルよりもちょっとパワー感があるという。それで「これ、どっかでこういうサウンドだからって聞けない?」って話になって

 

それで実はリトル・リバー・バンドにこのギターを持って行ってそれで弾いた音があるよっていうんで、リトル・リバー・バンドのサウンド聴いたら、それが「reminiscing」っていう曲でね、その中で弾いているギターがこの音だっていう。すんごいな音なの。聴いていただければわかるんですけど、「reminiscing」という大ヒットしたっていうか、アメリカでこの曲が流れない日がなかったっていうぐらい、1位にはなんなかったんだけど、とにかくみんなに親しまれた曲なんですね。その中で鳴っているギターの音が、そのシングルコイルの生音、生音っていうかね、ちょっとストラトとかあのへんで鳴るような、響くような音じゃない音で、新しい音がしてたんですよ。それを僕に作ってくれるっていうことになって嬉しくなっちゃった。それで、きょうはだから、そういうなんか謂れがあるというようなサウンドなんで、これぜひみなさんに聴いていただきたいということで
(「reminiscing」オンエア)

なんとなくわかりますかね、あの、オフコースの中でも「Three and Two」とかね、どの辺に使ってたかな、ホントにあのシングルコイルの音がしております。でも、武道館なんかのああいう大きなスタジアムで、スタジアムみたいなね、スタジアムっていうか、大きい会場でのサウンドにはもちろんソリッドの、ハムバッキングのディストーションのサウンドで使ってるんで、要するに両方、割とこう、何て言うかな、きれいなクリーン系の音と、それからディストーションサウンド、デカいサウンドっつかな、デカいサウンドっていうか、大きな会場にマッチしたサウンド、そういうサウンド両方出せるギターだっていうんで気に入ったんですね、IBANEZのギター

 

だからいまだにずっとそれ持ってますけど。最近あんまりシングルコイルっぽい音使ってないですけど、セッティングがちょっとね、切り替えがちょっと手間がかかるんで、なかなかライブで、やっぱり2、3本持ってないと、ライブで2、3本持ってると、使えるかなっていう感じですけど。けっこうだからここのところはそのサウンド使ってないっていうな感じですけど、なかなかきれいなサウンドです。それからリトル・リバー・バンドというのは、それで聴き始めて、実はオーストラリアのバンドで、コーラスがすごいきれいで、要するにオーストラリアのバンドがアメリカで成功して、ていう一つの道筋を作ったんで、この後いろんなアートストがオーストラリアからアメリカへ進出していったっていうような、道筋を立てたバンドなんですね

 

そういう意味で、アルバムはホントにあのアメリカ受けしそうなのか、なんかちょっとこうね、何て言うんだろうな、ちょっとビーチサウンドっぽい感じもあるのね。コーラスが多重録音していて、きれいなコーラスになっておりまして、でも気持ちはロックしているみたいな、そんなにヘビーじゃないですね、サウンドが、なんか聴きやすいの。なんで、この曲もラジオでかかった時に「うぉ~、これかぁ」っていう感じだったんですね
(「lonesome Loser」オンエア)(抜粋は以上)

 

オフコース初の武道館は1980年6月だし、79年リリースのアルバム「Three and Two」のレコーディングではヤマハのエレキでレコーディングしていることが分かっているので(こちらを参照)、YASSさんの記憶違い。レコーディングで IBANEZ を使い始めたのはアルバムでは「We are」ではなかろうか。おそらく「YES-NO」や「きかせて」などのコードカッティングでシングルコイルの音が鳴っているけれど、あまり前面には出てこない。むしろ、ライブでの「せつなくて」のソロギター、1982年の武道館の「哀しいくらい」のソロギター、「YES-NO」のカッティングはシングルコイルの音がはっきり聴こえる。

 

それにしても、YASSさんからこんなに IBANEZ の話が聞けるとは思わなかった。リトル・リバー・バンド、当時、耳にしたかもしれないけれど、まったく記憶にない。オンエアされた2曲ともクリーン系のサウンドがホントきれいだった。なんかTOTOみたいなサウンドのような気がしたけれど、僕が知ってるTOTOは5枚目のアルバムだけなので偉そうなことは言えない。じゃ、ディストーション系はどのサウンドを参考にしたんだろうかとそっちも気になるなぁ。

 

【30日の備忘録】

朝=ご飯1膳、塩尾サバ 、リンゴ、昼=寿司ランチ。飲酒=赤ワイン4杯。体重=62.2キロ。