<あだち元気応援事業助成金によるワークショップ>
「レジリエンスと対話の力が身につくワークショップ
「折れない心を身につける」
ウィズコロナ・アフターコロナの時代に〜(1)
講師:藤本祥和
2月23日、オンラインワークショップを開催しました^^
怒ったり、イライラしたり。
暗澹たる気持ちになったり、未来が見通せなくなったり。
新型コロナ禍のいま、私たちの心は、以前とは違う動きを見せていると思います。
そうした「心のゆれ」を安定させて、自身もまわりも許しながら、未来志向のエネルギーをゆるやかに継続する「レジリエンス」を身につける時間を、私たちは過ごしました。
●すれちがいざまにガンづけされた!?
え?なんか悪いことしたかな?
道を歩いていたら前からきた人が「舌打ち」をしました。
「え?何か悪いことした???」・・・そんな不安を抱きますか。
「あんだとー!?」と怒りを覚えて胸ぐらを掴みにいきますか。
原因は同じなのに二つの違う反応。
反応は人それぞれ
「出来事がその人の感情をつくるのではない」とも言えますね。
もっといえば、どんな出来事も、その人の思考次第でどんな感情も湧き起こすといえます。
この「思考」に注目。
思考ってその人の考え方のくせなんですね。
ここをちょっと変えると「チ」という舌打ちは、過去のいやなことを思い出しただけなのかも、とか、歯に挟まったままのさっきたべた焼き鳥が不快だったのかもと思えたり。
すると気持ちは落ち込むこともヒートアップすることもなく、その「出来事」をスーッと流すことができますよね^^
●それでもやっぱりストレスってあるもの
美味しいお菓子を食べる、ひたすら歩く・・・などなど
とはいえ、出来事・思考・ストレス・・・というこの一連の流れは止められないことが多いもの。
そんなときは、生じたストレスをどう解消するか、その方法を考えましょう。
すなわちストレスコーピングリスト、を作成するのです。
コーヒーをいれる、香りをかぐ、静かな音楽を聴きながらただ味わう、でもよいし、お気に入りの水着をきて、思い切りプールで泳ぐ、でもいい。
大好きなラジオDJのおしゃべりを聴きながらひたすら床の拭き掃除をするなんていうのも案外、すっきりします。
コツは、なるべく、方法を細分化し、詳細にリスト化すること。
簡単なストレス解消法があればあるほど、感情の揺れは小さくなるようですよ。
●何が大切か、を自分に問うてみる
完璧にできてしかるべき。完璧にできなければダメ・失敗。
まずはそういう強い思い込み=イラショナルビリーフを流しましょう。
なんて言ってもちょっと難しいかもしれません。
そこで大切になのが、自身の価値観に目を向けてみること。
⾃分が⼤切にしている価値観 がわかれば、 ⽅向や優先順位も⾒えてくる。
あんなに望んでいたし、がんばったのに入学試験に合格できなかった。
としたら人生終わりですか。
そんなことはありません。
自分の友人との付き合いはこれからも続くし、美味しいご飯は食べられるし。
楽しいことや幸せってたくさんあります。
第二志望でもいいか、浪人してもいいや。
最高と最悪のあいだの、「中間点」、よい意味での妥協点もいくつかあります。
努力をし続けることはもちろん大事。けれど、価値観はひとつじゃないし、自分が大切にしているものの「一番」は合格じゃなくてもいいのかもしれません。
合格のさきに目標があるのなら、その目標に向かって何をするか、を考えることも大切ですよね。回り道したっていい。
東大にストレートに合格した人が全員幸せになったわけじゃなし^^
自分にとってもっとも価値ある選択肢は・・・
●それでもやっぱり「べき」「はず」思考のあなたに・・・
自身の成長を目指すあなたと私は、でもやっぱり「できない」ことを認めるのは容易なことではありません。
そんなときのコツがあるようですよ。
■⾃分の助けになる⾔葉をもつ
例:「まいっか」「世界が終わるわけじゃない」「どうしようかな(どうしよう!に「かな」をつけるだけ!)」
■わざと恥ずかしいことをやってみてもっと大きな不安を解消
■おトイレですっきりしたときの感覚で不要な思考を流す
一つ目はおまじないみたいに唱えるだけだからいつでも始められそうですね。
二つ目と三つ目は、ちょっと慣れが必要かも?
意識して、ちょっとずつ思い出したときにやってみること、それをなるべく続けること。
すると、知らず知らずにレジリエンスはあなたの強力な軸になっていくのかもしれませんね!
参加者からはこんな感想が>>>
・皆さんといろんなお話ができて、ストレス解消法にはいろいろあることを知った。自分もやってみようと思う。
・自分の頑固なビリーフに気づきハッとした
・ストレス解消法=コーピングは、一つのことを掘り下げて細分化するともっとたくさんできそう
・突発的なことが起きたときもパニくらなくなりそう
・子育て母の「べき」にききそう
・自分の抱えているテーマと照らして考えてみた。おおいに参考になる
・「べき」を「〜だといいな」に、「どうしよう」を「どうしようかな」に変えるだけで世界が変わりそう
・・・・・・
次回は2月27日です^^
レジリエンスと対話の力が身につくワークショップ
「相手のやる気をサポートする」ウィズコロナ・アフターコロナの時代に〜(2)
参加費無料・オンライン開催
よろしければご一緒しましょう!