小説【夢みるメタボリック】第5話 | 相武万太郎オフィシャルブログ「六転び七転び八転びROCK。」(音楽、小説、酒)

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ベッキーがテレビに出てるとチャンネルを変えてしまう男が、好きな音楽や小説を語ったり書いたりらじばんだりしています。音楽は洋楽ロックメインだったが最近はハロプロ大好きです。特にANGERME。

瞳との食事は思いのほか楽しむことができた。


瞳は話し好き。
三郎は聞き上手。


惰性で生きている三郎には気取った姿勢もなく、
ただ瞳の話を聞くこが新鮮だったのだ。


仕事でも若い女性と話す機会がなかった。



「娘さんとは?」

「あの子は妻の連れ子でね。

ずっと話がかみ合わないまま、
家を出て行ったんだよ」


「私は三郎さんと話してて楽しいけどなあ」


「冗談いっちゃいけない。こんなメタボリックオヤジが」


「私、父親がいないから、
三郎さんくらいの年上男性が好みなんです」


慣れない三郎はどぎまぎしたが、
自殺予防策だと頭で必死に否定した。



しかし、アルコールがさらに瞳のアプローチを積極的にさせ、
疑心暗鬼だった三郎もようやく瞳の本心を受け止めた。



だが、自分の人生と瞳の人生には大きく、深い隔たりがあるのだ。



三郎は深入りを避け、湧き上がってくる欲求を隠し通した。



翌日、また瞳と会うことになるとは思いもよらずに…




(つづく)