「おめぇら、おらの財宝狙いか?」
丸男は不敵な笑いを浮かべた。
「財宝もせっかくだからいただこう。だが、最大の狙いはビーチ姫の奪還とお前の成敗だ」
「に、人間のくせにビーチ姫の味方なのか?」
「ふん、俺は人間じゃねえ。だからお前を倒すまでさ」
礼二は兄の言葉を聞き間違えたと思った。
兄は礼二をみて後悔の表情をみせた。
「おしゃべりは終わりだ。あばよ牛魔王」
ぎ、牛魔王?!
どこかで見覚え聞き間違えあると思ったら、
あの亀仙人の二番弟子、牛魔王なのか!!!
礼二が言葉を失っていると、
丸男は吊り橋の脇にわざとらしく立てかけてあった斧を握りしめた。
「ば、馬鹿やめてけろ?カメ王国の崩壊は世界終焉だべっ…」
丸男は振りかぶる「礼二、ジャンプしろ!」
思わず礼二はAボタンを叩いた。
吊り橋を支えるロープが切れた瞬間、
丸男と礼二は空を舞う。
クッパいや牛魔王はかっと目を見開き、
あるはずもない手すりを探しもがく姿が、
火の海に吸い込まれていく。
やがて、火の海は静まり返った。
この日、
フライパン山は、丸男と礼二によって征服されたのである。