「お怪我はありませんでしたか?姫」
丸男はうやうやしく手を差し伸べた。
礼二は丸男に呆れてものが言えなかった。
ビーチ姫が子供とは…。
ビーチ姫はそんな扱いには慣れているらしく、傍若無人に丸男に接する。
ビーチ姫は礼二に向かった。
「丸男はお前に説明していないことがたくさんある。
私は、かつてのレッドリボン軍の唯一の嫡子、後継者なのだ。
私は、レッドリボン軍のなし得なかった世界統一を実現させるために、戦っている」
待て待て”(ノ><)ノ
ジオン軍から再構築されたアクシズのノリかい!
礼二は電流に打たれたかのようにじっとしていたが、
ようやく、絞り出した。
「兄ちゃん、俺は納得いかねえ。
レッドリボン軍って、悪の軍団だったって昔テレビでやってたぜ。
なぜそんな軍隊に力を貸してるんだ?」
丸男は少し、寂しい顔つきになり、礼二に対峙した。
「今のお前にはわからないかもしれないな…
いいだろう。弟よ、お前とコンビを組むのは最後にしよう。
手元にある金貨は餞別だ。
いつか分かり合える日がくるまで、さらばだ」
ビーチ姫と丸男は背を向けて、歩き出す。
礼二は思わず叫ぶ「待って兄ちゃん!最後に教えてくれ。
俺たちが人間じゃないってどういうことだよ?」
礼二は背中越しに答えた。「俺たち、火の玉を投げてたろ?
ビル10階までは跳躍できんだろ?
普通の人間はできないんだよ…」
フライパン山の洞窟内ではしばらく、礼二が兄を呼ぶ声が響いていた。
人間不信、会社不信となった礼二は、
命を捨てる職業、カートレーサーに転職した。
丸男が、世界中でワリオと呼ばれるようになったのは、言うまでもない。
では、カートレーサーの本来の主人公は、どうしたのか?
これは
礼二が1人二役をしているとか、
アイルトンセナを神龍で生き返らせ、被らせているとか、
様々に、
世界の7不思議として後世に語られているとおりである。
了