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【大祓】
現実に影響を与えている、
すべてのマイナスエネルギーを祓う祓詞。
あらゆる罪穢れを祓ってくれる
オールマイティな力を持っています。
「天地の大祓いと呼応して、
国の潔斎、祓い清めせねばならんのざぞ。
与えられた使命を果たすには、
潔斎せねばならんのざぞ。
禊ぎ祓いを実践せねばならんのであるぞ」
（日月神示）
龍頭比古提供の本の中に、
「大祓」のCDブックがありました。
著書の葉室氏は春日大社の元宮司で、
医者でもあったそうです。
この本の概要をまとめてみたので、
以下に記載したいと思います。
■すべての罪穢れが祓われる「大祓詞」
神道では罪とは「積み」であり、
穢れとは「気枯れ」を意味します。
「は」は生まれるという意味。
「ら」はたくさんという意味。
「い」はいのちという意味。
「命がたくさん生まれる」ということが、
祓いの本来の意味らしいです。
「清める」は「気甦る」ということで、
神の気で命が甦るという意味とのこと。
祓いというのも、
もともと自分のためにするのではなくて、
本当は神さまに罪・穢れをお移ししては
申し訳ないから祓うのです。
日本人は何でも自分の為にやるのではない。
相手のためにやっているのです。
神さまのために罪・穢れを祓い清めて、
お祭りを奉仕すると、逆に神さまから、
お恵みがこちらへやってくるのです。
それが共生です。
そうやって日本人は昔から生きてきました。
これからも、
そうでなければ生きられない民族なのです。
今の人は祓いというと、
自分だけを祓おうとしますが、
そうではなくて国全体を祓うのです。
大祓は国が幸せになるようにやるものです。
日本全体が祓われたら、
日本人全体が自分を含めて、
幸せになるということなのですね。
こういう壮大な考えのもとに
行われているのが、大祓なのです。
この祝詞は日本で最も古い祝詞の１つです。
この祝詞だけが現在でも日本全国の神社で
毎日のように唱えられているというのは、
大祓詞が真実の神の言葉である証拠です。
漢字で書かれた大祓詞を見て、
意味は何ですかと質問する人がいますが、
それでは全く大祓詞の心は分からない。
そういう漢字を訳すのではなく、
無理に意味を考えず、
昔から唱えられてきた大祓の言葉を
そのまま唱える。
邪念を祓って、無我になって唱える。
そうすれば、自然と神さまの
素晴らしい命が体の中に入ってきて、
マイナスの罪・穢れというものが、
自分のプラスに変わっていく。
大祓というのは、
そういう言葉だと思うのです。
昔から、大祓の言葉の文字の解釈は
たくさんの人がやっていて、
そういう本はたくさんありますが、
それで罪・穢れが祓われたということは、
一度も聞いたことがありません。
この祝詞の本当の心を知るには、
まず自分で唱えなければ分からないと思い、
毎日、大祓を唱えることを始めたのです。
とくに夜、寝るときには、
必ず大祓を唱えながら寝る。
昼間でも、何かしているときでも
大祓を唱えながらやるということを、
ずっと続けています。
しかし、いくら唱えても何の変化もないし、
自分の罪・穢れが祓われたということが
ぜんぜん分からない。
しかし、実行しなければ本当の意味は
分からないと思って、唱え続けました。
神さまが祓われると仰っているのだから、
素直にゆっくり一言ずつ大祓を唱える。
これをやっていたら、
気がついたら罪や穢れが祓われている。
いっぺんに祓われるわけがないんです。
そんなことはできるはずがない。
しかし、少しずつでも祓われていくんです。
先ほど言ったようにずっと唱え続けていて、
一日中、大祓の言葉を唱えています。
私は自分の体で、
祓われているかどうかが分かります。
長年の経験で、無心に唱えられた時は
体が非常に軽くなったような気がします。
自分の感覚だけでは証明できませんので、時々、病院に行って、
体の検査をしてもらいますが、
検査の結果が明らかにそれを示しています。
そのようなことから毎日、
大祓の言葉を無我になって
ゆっくり唱えるということに、
徐々に目覚めてきたのです。
そうすると、気がつくと、
次第に病気が消えてしまっている。
そういう事を実際に今でも体験しています。
毎月検査をしていますから、
データによって明確に示すことができる。
大祓は本当にありがたい言葉だなと、
毎日感謝して唱えているのです。
感謝とか、感動とか、笑いというのが、
いい遺伝子を活性化させる。
にこにこして
「ありがとうございます」
と感謝のこころでいれば、
最高に遺伝子が活性化する。
医学的に言うとそうなるのですが、
それを神道でいうと、
大祓を唱えることによって
神さまのお恵みをいただいた、
ということになるわけです。
理屈をいっさい考えないで、
神さまのお言葉として、
大祓詞を感謝して唱えることです。
そうすれば神の力が体に入ってきて、
いい遺伝子が活性化し、
健康で幸せな生活を送ることができる。
年を取ってきて、
ヨボヨボになるということもないのです。
私はそういう人生を送りたいと思って、
大祓を毎日唱えているんですね。
神職は毎朝ご神前で祝詞を唱えるのですが、
みんな何となくしかめっ面をしています。
しかしこれでは、
大祓の効果がないと思うのです。
にこにこして唱えるのが、
本当の姿だと思うのです。
そうすれば一番効果が出ると思います。
唱えるといっても、
一度や二度唱えて祓われるわけがないので、
にこにこしながら神さまに感謝して、
そしてゆっくり無心に唱える。
それしか方法はありません。
そこに理屈は何もないんですね。
だから、素直でない人は祓われないのです。
もう冗談を言っている時ではありません。
祖先たちが伝えてきた
真実の知恵の言葉に目覚めなければ、
日本の未来はありません。
そのための言葉が「大祓詞」で、
これは最高の神さまの言葉です。
日本人にはこれしかないのです。
これを日本人がみな、
毎日、無我になって唱えることが、
今ほど必要なときはないと思うのです。
大和ことばは、その文字の奥に、
真実の意味が含まれています。
私は大祓を毎日唱えておりますが、
ここのところまでくると、
神さまのお心がひしひしと感じられ、
人間の生きていく真実の姿を、
見事に伝えておられるその偉大さに感動し、
涙が出てくるのです。
「人間は、生きていくうちに、
いろいろな罪を作ってしまうものです。
いろいろなことで罪を作ってしまったら、
それは過去にその原因があるのですから、
それを充分に反省して、
今後二度と行われないようにしなさい。
そして全て神さまのお導きに従って、
現在を全力で生きなさい。
どんなに厳しいことが現れても、
自分にどんな被害を与える人が現れても、
それを恨んだり憎んだり、
仕返ししてやろうなどと考えてはいけない。
また苦しみを悩んだり、
また逃げようと考えてもいけない。
そのようなことは粉々に砕いて、
ただ無我になって大祓詞を唱えなさい。
神さまはちゃんと見てくださっております。
神さまが自分の心を聞いてくださったら、
その時は全ての罪というものが祓われ、
霧のように消えていきますよ」
ということを神さまはここで、
素晴らしいお力を込めて申されているのが、
ひしひしと感じられるのです。
何か苦しいことがあると、
誰でも悩んで逃げたくなりますし、
また被害を与えられると、
それに反抗して力で砕こうとします。
しかし、それは人間の生き方ではなく、
動物の生き方ということになります。
どんなに厳しいことが起きても、
周囲を変えないで、
自分自身を変えるのが人間の生き方です。
今、世界は争いの連続で、
毎日のように殺人が行われています。
やっつけたり仕返しをしたり、
まことに愚かなことです。
このままでは人類は、
間違いなく滅んでしまいます。
相手を憎むというのではなく、
自分を変えることによって、
全てを幸せに変えていく。
これを世界中の人々がやることができれば、
素晴らしい世界が現れてくるでしょう。
まだまだ遠い未来のことかもしれませんが、
一人一人がそれを行うようにしていけば、
いつかは神の世界が現れてくると思います。
共生の生き方は日本人の優れた知恵です。
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