書き忘れていた日記がありましたが、
９日は寺帰り22周年記念でした。
高校１年の11月26日（誕生日の２日前）、
天下の悪童で暴君だった僕は、
山奥の更正施設に収容されました。
B力団が寺跡を買い取って、
男塾のようなものを開いていたのです。
分かりやすく言えば、
戸塚ヨットスクールみたいなもので、
少年院や刑務所に何回入っても、
更生できなかった悪人の収容所でした。
以前、脱走に成功した収容者が、
近くのスーパーに逃げ込んで保護され、
経営者が逮捕されてニュースになりました。
３人組の人相の悪い男に寝込みを襲われ、
車に乗せられて拉致されて監禁され、
怒鳴り散らされて暴行を受け、
訳がわからなくてパニックでした(笑)
本当に毎日大変な重労働を強いられ、
何年後に出れるか分からず絶望的で、
本当にそこで死んでやるつもりで、
死に物狂いで生きていました。
でも、僕には学校があるので親の意向で、
１ヶ月半で出所できることになりました。
「余計なこと言ったら連れ戻しだぞ」と脅され、
何とか自宅に帰ってきました。
わずか１ヶ月半なのに物凄く長い１ヶ月半で、
何十年ぶりに帰ってきた気がしました。
そして、部屋でじっとしているだけで、
至福と歓喜に包まれました。
収容されていたとき、当時流行っていた曲
「何でもないようなことが幸せだったと思う」
が、いつも頭の中をリフレインしていました。
本当に本当に本当に、
一人で家でじっとしているだけで最高の幸せで、
ホームレスでも最高の幸せだと思いました。
釈迦が説いた幸せの定義は、
「幸せとは苦から逃れた時の心の状態」
とのことですが、
それを身に染みて実感しました。
人それぞれ自分なりの苦悩があり、
あるいは身心の苦痛があったり、
様々な不幸感を感じて生きていますが、
それ以上の生き地獄と比べれば、
現状感謝が何よりも大切だと思います。
これは決して消極的な幸福認識ではなく、
当たり前のことに如何に感謝するかが大切で、
その感謝の念が更なる幸福を引き寄せるのです。
運よく寺から帰還した僕は、
ベッドに横たわって至福を噛みしめ、
何もしていなくても幸せで、
何気ない生活の１つ１つが喜びでした。
ちなみに、寺では毎晩寝る前に、
学校のカウンセリングの先生に教わった
内観をして人生を振り返っていました。
潜在意識の浄化には至っていなかったけど、
色々と反省や感謝の念が湧いてきて、
色々と考えさせられました。
そして寺から出てきて嬉しくて嬉しくて、
心を新たに人生をやり直そうと思いましたが、
その幸福感も慣れると当たり前になり、
寺のオッサンへの怒りが込み上げてきて、
寺に入れられる前の僕に戻っていきました。
しばらくはマジメにしていたけど、
暴力と恐怖で更正させられたに過ぎず、
その抑圧されていた怒りが爆発し、
元の状態より悪化してしまいました。
連れ戻しに来たら殺してやろうと思い、
日本刀と一緒に寝ていました。
レプリカなので斬れませんが、
先は尖っていて刺さるので、
突き刺せば体も貫通する代物です。
過酷な環境での重労働と恐怖、
そして死を覚悟で生きる体験をして、
寺のお蔭で根性が鍛え上げられていました。
その無敵の根性と行き場のない怒りを持って、
伝説の与太郎軍団が京の都を征服するまでになり、
悪行三昧の高校生活を送ってきました。
そのカルマはとてつもなく巨大で、
その後の魔界戦争にも反映されていますが、
それも全ては見通しの神のシナリオ通りで、
その経験を経てきて今の僕があるのです。
今の僕というのは、
変人のエロオヤジです（笑）
ちなみに、僕にとっては寺の経験は、
人間界では人生最大の凄絶な苦行でしたが、
自衛隊のレンジャーの話を聞くと、
寺などまだまだ生ぬるいものだと思いました^_^;
いずれにしても、振り返れば、
寺の経験も良かったと思います。
当時のことを思えば、
どんな艱難辛苦も乗り越えられるし、
色々な意味で色々と感謝ができます。
全ては必然で最善で、
人生で無駄な体験は何１つありません。
まだ続きがあって本題はこれからですが、
少し長くなったので３回に分けて載せます。
寺については以下の記事に書いています。
→よたれ？
