今週のスタートは冷たい雨で始まり最高気温も１５度に届かず、１２月の陽気にまで一気に進み早くも冬の訪れのようなコート＆マフラー姿もチラホラ見かけ、私も思わずジャケットの中にクルーネックセーターを着込んでの通勤となり、店内の窓も寒くて開けれず、そろそろ暖房が必要になってくると思いつつも、ここ２日間は日中が２０度まで上昇し爽やかな秋晴れに戻り過ごしやすい陽気の中で、私の服装も「フランネル」素材中心の装いにやっと移行できました。
今シーズンの８月の始めに念願のオーダーをスタートさせて紹介している「レインコート」（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/55154357.html）をきっかけに、本物を確認したくなり「白井さん」にお借りした、“ＢＵＲＢＵＲＲＹＳ”社の約４０年前の「ライダーコート」を参考にさせていただき、本物に限りなく近い「復刻版スペシャルモデル」が完成したので紹介させていただくことにしました。
この素材は、８月にも書いていますが、糸染色から製織までを一貫工場で行い、高級ＧＩＺＡ綿を使用しスレン染料で先染めし高度な撥水加工を施し、超高密度で織り上げた「コットンギャバジン」で、国内はもとより海外のプレステージブランドに採用されるなど、悪条件で使用される「レインコート」にはもっとも相応しい“メイド イン ジャパン”ならではの本物の逸品と言われる素材です。
モデルは、男らしい大ぶりのバルマカーンカラー（ステンカラー）のシングル比翼仕立て、防水の為の、一枚の生地で（外側に縫い目の無い）仕立てられた袖「ワンピーススリーブ」と革巻きバックルが付いた袖口の絞りベルト、後ろ身のベントのところは、これも防水の為の深めのインバーテッドプリーツになっていて、ゆったりとしたＡラインまでは前回紹介したものと同じで、ここからは「スペシャルモデル」の特徴で、ベルトを締めていてもサイドポケットが使いやすいように迫力のある大きさにして、内ポケットへ貫通させている手間のかかる仕様で、ライディングのときにコートの裾が開かないように両裾内側にはベルトを付けて、裏地は前面コットンのチェック柄を使用して、衿裏のステッチや衿吊り、ベルトループの付け方など細かいところまでを本物に忠実に再現させました。
今までオーダーでは難しいと言われてきたコットンギャバジンを使った「レインコート」ですが、高品質のコットン素材を確保できたことから、今回紹介のこだわりの「ライダーコート」まで完成させることが出来、好評をいただきながら３色２モデルでのオーダーをスタートさせていますので、何で流行っているのか分からない「トレンチコート」ではなく、“天神山流”でしつこく提案し続けているエレガントでクラシックな“正統派の着こなし”には欠かせない、“バーバリー”社の名品の一つに限りなく近い「ライダーコート」を試してみてはいかがですか。
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