今回は、希少性の高い「ベビーラマ」素材のウインドウペイン柄で作製したスリーピース・スーツの紹介です。
今週に入ってからも秋晴れが続いているものの、朝の気温が15度まで一気に下がり少し肌寒さを感じながらの自転車通勤で、日中も20度を少し越える程度になり店内も冷房を使わず、窓からの涼しい秋風が吹き抜ける中、私の服装も「ソフトツイード」や「ウーステッド」など毛羽立っている素材へと移行し始め、この流れだと来週からは予定通り本格的に秋冬シーズンの装いへと移っていけそうです。
このスリーピースをお借りした方は、8月にも「ツイードのスリーピース」を協力していただいていて、今シーズンは今まであまり作っていなかったブラウン系の色を意識的に加えつつ、この方ならではのこだわりで素材感や配色を選ばれている中で、今回の希少性の高い「ベビーラマ」素材に出会い作製していただくことになりました。
この素材は、イタリアを代表する世界最高峰の生地メーカー“Ermenegildo Zegna”社の、近年あまり見かけない独特の風合いが特徴の「ベビーラマ」で、しっとりとした柔らかさとハリと艶のある素材感と、絶妙な配色のウインドウペイン柄は、上品なカントリースタイルを演出してくれる優れものの素材ではないでしょうか。
モデルは、この方の体型とイメージに合っている「LBS」(ルチアーノバルベラ)を使い、クラシックを意識してピークドラペルのシングル3ツ釦段返り、スラントチェンジポケットを付きのノーベントにして、当然のように衿付きのウエストコートを加え、トラウザースもこの方のスタイルになっている裾幅広めでインバーテッドの2プリーツにしてブレイシーズ釦を付けています。
今回のコーディネイトは、オックスフォードのボタンダウンシャツに、ウールタイを使いたいところですが鳥柄のレップタイを締めて、ペーズリーのポケットチーフをパフで飾り、靴は“古き良き時代のアメリカ靴”のUチップのコンビネーションで、エレガントなクラシックスタイルの出来上がりです。
この素材も前回のカシミアジャケットと同じで、現物限りの1点もので無くなってしまいましたが、まだまだ希少性の高い厚手のカシミアコレクションも残っていますので、ご覧になられてはと思っています。
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